ビジネスシーン必携のPDF編集ソフト5選
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ビジネスシーンにおいて、契約書を交わしたり、報告書を作成したり、取引先へ請求書を発行したりなどPDF編集ソフトを使う機会は多くあります。これらの業務を効率的に遂行するためには、高機能なPDF編集ソフトが求められます。
今回は、さまざまなPDF編集ソフトの中から5つのソフトを取り上げ、それぞれの特徴をご紹介します。ソフト選びに迷っている方には必見の内容です。
目次
PDF編集ソフトを5つご紹介
世界中で発売されているPDF編集ソフトの人気作を5つご紹介します。ソフトによっては複数のバージョンがありますが、今回は機能のラインナップや搭載数が似通っているバージョンを対象にしました。
[Superace] UPDF Pro
UPDF Proは、シンプルでスタイリッシュなデザインと、軽快な動作が特徴です。シンプルなインターフェースの割に機能はなかなか充実しており、OCR機能や墨消し、スタンプ機能など、割と高価格帯のPDF編集ソフトに搭載されている機能が、10,000円以下で買えるUPDF Proにも搭載されています。さらにオプションのAI機能を購入すると、AIがPDFの内容を分析して要点をまとめてくれたり、英語や中国語などを日本語に翻訳してくれたりします。難しい内容の解説などもお手の物です。AIの汎用性という点ではAcrobatより優れています。
シンプルなインターフェースで閲覧時の可読性も良く、編集時もゴチャゴチャしないように配慮が行き届いています。誰にとっても使いやすい点が、このUPDF Proのお奨めポイントだと思います。
販売元のSuperace社は、2021年に上海で生まれたかなり新しい企業ですが、頻繁なアップデートによって不具合や機能の改善などが盛んに行われていて、新機能が次々に登場しているのも魅力的です。
[Adobe] Acrobat Standard
PDFという規格を最初に生み出したAdobe社の定番ソフトが、Acrobat Standardです。固有の技術を持っており、企業規模も大きいため、他のソフトと比べても高い信頼性や品質を誇ります。
PDFのテキストや画像の編集、他形式への書き出しなど基本機能はもちろん、署名の追加や処理状況をリアルタイムで追跡する機能、パスワード保護機能なども搭載されています。PDFに関するあらゆる機能が搭載されており、しかもその機能ひとつひとつが細部まで作り込まれていて隙がありません。
ただ、網羅性と緻密さゆえに価格が高く、動作も重いと感じるユーザーもいるため、操作性と機能性どちらを優先したいかで判断する必要があります。細部のレイアウトまでこだわったPDFを作成したい方や、高度な編集を必要とする方にはAcrobatがお奨めです。
ちなみにAcrobat ProはPDF編集ソフトの最上位。お値段は年額3万円近いので躊躇しがちですが、機能の豊富さや作り込みの細かさから、間違いなくNo.1のPDF編集ソフトだと思います。
[Wondershare] PDFelement Pro
PDFelement Proは、動画編集ソフトFilmoraで有名な中国のWondershare社が提供しているPDF編集ソフトです。
操作が直感的で、Word感覚で編集ができる点のほか、PDFelementの歴史は長く、これまでアップデートを重ねながら着実に完成度を上げてきています。安定性、堅実性というビジネス上の必須要件を満たしている点は評価に値すると思います。
また、デスクトップ版はWindowsとMac、モバイル版はiOSとAndroidに対応しているため、幅広いデバイスで使用可能です。購入方法として買い切り型(当該バージョンのみ)も選択可能で、そのコストパフォーマンスも高く評価されています。ビジネス用途でありながらある程度費用を抑えつつ、多機能で練度の高いPDF編集ソフトをお探しの方は有力な候補になると思います。
[ソースネクスト] いきなりPDF コンプリート
いきなりPDFは、日本企業であるソースネクスト社から販売されています。
こちらは基本的に買い切り型で低価格な点が特徴ですが、ユーザーの使いやすさを考えた直感的なインターフェースなど、発売から20年以上にわたって機能性や操作性について工夫や改善を重ねています。日本製だけあって、日本では本当に広く知られています。
コンプリート版には、紙や画像の文字を読み取り、テキストデータに変換するOCR機能も搭載されています。今のところAI機能はありませんが、基本的な機能は揃っているので、PDFは主に閲覧だけという方には手軽でおすすめのソフトと言えます。ただし、Macには対応していないので注意が必要です。
[Nitro] Nitro Pro
アメリカのNitro Software社から販売されているのが、Nitro Proです。
こちらのソフトは、主にビジネスユーザーを対象にしており、監査証跡で署名プロセス全体のアクションが文書化されること、WordやExcelなど他のソフトへのファイルへの変換が数クリックで可能であることなど、セキュリティ面や署名機能、他のソフトとの外部連携などの充実度が評価されています。また、チームでの同時編集やファイル共有、デバイスをまたいだアクセスやリアルタイムでのフィードバック機能も用意されており、大規模なビジネスにおいても使いやすいソフトです。
ビジネスに特化した機能やセキュリティを求める方には、このソフトがおすすめです。値段が高く、AI機能は限定的であるという欠点もありますが、企業の機密情報を保護し、業務効率化を図るには最適でしょう。
PDF編集ソフトを選ぶ基準
PDF編集ソフトを選ぶ基準としては、インターフェース、機能性、対応OS、セキュリティ、サポートとアップデートなどが挙げられます。
ユーザーインターフェースがシンプルであることは、使いやすさや生産性の高さにつながります。初見のユーザーでも迷わず直感的に操作できる画面設計になっているかどうかは、重視なポイントだと言えます。
しかし、スタイリッシュなデザインを重視するあまり、機能が欠落していては元も子もありません。また逆に機能が多すぎると、処理速度が低下してしまいます。過不足のない機能、かつ、できるだけ軽量なソフトであることも大切な判断基準でしょう。
また、サポートの有無やアップデート頻度はセキュリティにも大きく関わります。使用しているデバイスに対応しているかを確認した上で、自身のビジネスの目的や環境に適したものを選択してください。
すべての基準をバランス良く満たすUPDF Pro
上記の基準を考慮すると、ご紹介した5つの中では、バランスの良さでUPDF Proが優れていると感じます。
UPDF Proは、ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)に焦点を絞った直感的なインターフェースが一番の魅力です。また処理速度も他のソフトより頭ひとつ抜けている感があります。Acrobatなどのソフトを比較すると、ファイルを開くスピードも体感的に速いと感じます。さらに、ChatGPTベースの最新AIもオプション機能として利用でき、要約・翻訳・解説など幅広く対応してもらえます。
このように高性能でありながらお値段も非常にお手ごろで、WindowsやMac、iOS、Androidにも対応している点もお奨めのポイントです。
また、頻繁なアップデートにより不具合や機能改善も素早く行われており、セキュリティ面も強化されています。機能性、信頼性どちらにおいてもこれからの成長が楽しみなソフトだと言えるでしょう。
![UPDF pro](https://n-techs.com/wp-content/uploads/2025/01/updf-pro.png)
以下ではUPDF Proと他の有力ソフトを比較してみました。
対Acrobat Standard
Acrobatには上位版のProとStandardがありますが、Proはあまりに差がありますので、ここではStandardを比較対象とします。ただ、StandardはWindows版のみです。Macやモバイルで利用したい場合はProを購入する必要があります。
機能的な差は、ある部分においてはUPDF Proが勝り、別の部分においてはAcrobat Standardが勝るといったところで、拮抗している印象があります。
例えば、スキャンした文書を編集したり、検索可能な状態で保存する機能はAcrobat Proに搭載されている機能ですが、UPDF Proにも実装されています。Acrobat Proの墨消し機能も同様で、UPDF Proにも搭載されています。
逆に、例えばバスの時刻表をカメラで撮影して、写真の歪みを補正する機能がAcrobat Standardには搭載されていますが、UPDF Proには非搭載です。他にも細かな機能について、お互いに搭載・非搭載が分かれます。
ただ、額面的には「搭載」されている機能であっても、使い込んでみると機能差が目立ちます。
例えば基本機能のひとつ「PDFに文字入力」する機能ひとつとっても、AcrobatとUPDFの機能差は目立ちます。ひとつの例として、Acrobat Standardには行間設定ができます。複数行にまたがる入力をした場合、行間の設定ができると罫線の上にキレイに文字を配置できるでしょう。UPDFには行間設定機能自体がないので、罫線の上に文章を入力していくには苦労が伴います。
ただ、Acrobat Standardも高額です。1年分を一括で支払った場合、18,216円となります。
UPDF Proの場合、1年の価格が6,239円です。Acrobat Standardの約1/3の価格で購入できるというのは、やはり魅力的です。買い切りの永久ライセンスでも10,499円なので、圧倒的なコストパフォーマンスであることは確かです。
また、先にも書いたように、細かなアップデートが頻繁に行われているので、今回挙げたような細かな機能差も埋まっていく可能性もあるでしょう。
対Nitro Pro
Nitro ProはAcrobatに次ぐ知名度を持つビジネス特化のPDF編集ソフトです。監査証跡、署名プロセスの文書化などのビジネスに役立つ機能が特徴で、この部分でAcrobatとの差別化を図っています。
また、Nitro Proには同時編集機能などのチーム利用を前提にした機能も豊富で、大企業での利用も想定された作りになっている点も特徴のひとつです。
ビジネスにおいては悪くない選択肢ですが、動作が重いので軽快な使い心地を求めている場合はUPDF Proになってくると思います。またAI機能の汎用性という点でもUPDF Proの方がかなり優秀なので、AIに興味がある方もUPDF Proの方がお奨めです。
また、価格についても年額197.87ドル(約30,000円前後)と非常に高額なので、Nitro Pro独自の機能に必要性を見出せるかどうかが判断のポイントとなりそうです。
あと、日本国内での販売がないため、一定規模以上の企業では購入の壁が高いため、そこも留意する必要があるでしょう。
対PDFelement Pro
PDFelement Proは、長年のアップデートの積み重ねで、安定性・信頼性ともに高評価のPDF編集ソフトです。実際にこのソフトを使っている日本企業も少なくありません。バランスの良さ、価格も安く、日本に支社もあるので安心です。やはり選ばれるには理由があります。
UPDF Proと比較しても、優劣つけがたい性能です。
PDFelement Proでは、Acrobatの項目で指摘した行間設定などが搭載されており、多年にわたるアップデートの結果、作り込みが細やかです。
UPDF Proはシンプルで現代風なデザインと、まるでMacやWindowsの標準ソフトのような軽快な動作は本当に魅力的です。例えば100ページ単位のPDFマニュアルなどを開いたときは、他社製ソフトとの違いを実感せずにはいられません。
お値段も1年版が7,280円、買い切り版が9,980円であり、UPDF Proと拮抗しています。
ただ、注意することは、PDFelement Proの永久ライセンスは、当該バージョンに限ります。1年半〜2年くらいで大型アップデートがあるので、その場合は買い直しになる可能性があります。
一方のUPDF Proは、今のところバージョン1のまま続いており、1週間に1度程度、機能追加やリフレッシュ、セキュリティパッチ等のアップデートが実施されています。
UPDF Proは”ちょうど良く”多くの人におすすめ
UPDF Proはシンプルなインターフェース、軽快な動作、そこそこの多機能性、幅広い対応デバイス、頻繁なアップデートなど様々な基準においてバランス良く優秀です。ほとんどの項目で、1位ではないが2位、みたいな立ち位置だと思います。
さらにUPDFは、AOMEIやpCloudと同じく、ダウンロードGoGo!が日本の代理店に指定されており、販売からサポートまで、一次窓口として引き受けています。特に法人の場合、請求書払いやインボイスナンバーが必要な場合が多いので、日本での販売窓口があるのは大きなメリットです。
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