pCloud

pCloudがサービス終了?! サジェストの罠に騙されるな!

pCloudの公式パートナーとして、ちょっとお伝えしておきたいことが。。

GoogleでpCloudを検索すると、「pCloud サービス終了」という関連キーワードが表示されます。

Googleサジェストで、「pCloud サービス終了」が表示される

これ。
関連キーワードの筆頭に上がってくるので、ちょくちょく「pCloudってサービス終了するんですか?」みたいな問い合わせが来たりしますが、まったくそんな兆候はありません。むしろ右肩上がりの経営状態です。

この関連キーワードは、「Googleサジェスト」といって、他のユーザが検索した際の様子や現在のトレンドなどを基準に、GoogleのAIがユーザの検索意図を理解して候補になりそうなキーワードを提案する仕組みなのですが、サービス終了という告知が原因ではなく、pCloudについてネット上で言及された際に、「サービス終了しないと良いけど」「サービス終了したら怖い」というような言い回しが多いので、そこにGoogle AIが反応したんじゃないかと推察しています。

このような言及があるそもそもの原因は、「儲けの仕組みがよく分からない」という部分に端を発しているのだと思います。そこで本記事では、あくまで僕個人の見解という前提ではありますが、pCloudの儲けの仕組みについて少し解説してみたいと思います。

どうぞ最後までお付き合いください。

pCloudの儲けの仕組み

pCloudのプランには、月額・年額・買い切りの3プランが容量毎に設定されています。
買い切りプランは、最初にまとまった料金を払い込んでしまえば、99年間または契約者が死亡した時点までの、実質一生涯、追加料金を必要とせず永続的にサービスを利用できるというものです。しかし、99年間にわたってサーバの保守管理、修繕交換といった作業を継続し、サービスを維持するための費用がここから捻出できるのか……ということに、大きな疑問に感じているのではないかと思います。

しかし、必ずしも買い切りプランを選ぶ人ばかりではなく、月額プラン、年額プランを選ぶユーザさんも実はかなり多くて、実数的にも買い切りプランのユーザさんよりも多かったと記憶しています。つまり、定期的にも毎月・毎年というかたちで収入はありつつ、買い切りプランでまとまった料金も入ってくるという、二段構えの収益システムとなっているわけです。

また、HDDやSSDの1GBあたりの単価は、年を追うごとに安くなっていくという法則が存在します。そのため、ある時点で2TBが10,000円であったとしても、2年後には9,000円、5年後には6,000円、10年後には、20年後には、、と考えていくと、費用はいずれどこかの時点で気にするほどの価格ではなくなる計算になります。買い切り版というのは、現在価格で未来の分まで先払いする仕組みなので、この1GBあたりの単価が安くなっていく法則が成立している限りにおいて、途中で費用が賄い切れなくなる、という筋書きはあり得ないのだということが分かります。

追加購入の可能性もある

逆に、現在の感覚では2TBはそこそこの容量に思うかも知れませんが、もしかすると10年後の2TBは全然足りないかも知れません。例えば今から10年前、スマホで撮影した写真(JPG形式)は、だいたい2MB〜5MBくらいでした。しかし現在では5MB〜15MBくらいです。100枚の写真なら、10年前は500MBあれば十分でしたが、現在では1.5GBくらい必要ということになります。つまり、3倍です。

しかも写真は一般的に年々数が増えていきます。減ることはあり得ません。10年間の蓄積が写真100枚な訳はありませんし、動画はもっと容量を食いますし、他のファイルも入れることを考えると、やはり2TBでは足りなくなる日がきっとやって来るでしょう。

pCloudもそうした事情に合わせて、積み増し(増設)できるように設計してあります。数年後に容量不足になったら、その時点で追加購入が発生する機会も用意されているわけです。つまり、買い切りプランのユーザさんは、途中でまた購入する可能性もあるというところが、収益化の第二ポイントといえます。

自前サーバで運用コストを低減

クラウドサービスを運営する場合、よほどの大手でもない限り、サーバ自体はAWSとかAzureとかGCPなどをレンタルするのが一般的です。
ところがpCloudはなんと自前でサーバを購入し、それを使って運用しています。

大きな理由は2つあって、その1つは外部の影響を排除するセキュリティ上の目的によります。
AWSもAzureもGCPもアメリカのサーバになりますが、時としてアメリカ政府が強引な方法で個人情報の開示を迫ったりすることはたびたび報道されている通りです。そんなとき、レンタルサーバの会社が屈してしまったらpCloudとしては為す術がありません。

そこでpCloudでは、自前サーバを構築して運用に用いています。これにより、可能な限り外部の圧力を受けるような要因を排除するという意図があります。

もうひとつは、自前サーバの購入により、運用コスト(維持費)をできるだけ抑えようとする意味もあります。サーバも年々安くなっていくので、毎年定額で払い込むより安く上がるわけです。セキュリティも維持できて運用コストも安いので、自前サーバはpCloudにとって大きなポイントのひとつです。

もう一度言いますが、pCloud サービス終了はありません。

繰り返しますが、pCloudがサービス終了する兆候はまったく見られません。
経営的には大変上手くいっており、ユーザ数もどんどん拡大しています。

pCloudは2023年に10周年を迎えましたが、スイスの一企業から身を起こしてわずか10年のうちに、世界1900万人が利用するサービスとなり、クラウドストレージサービスの上位5社に数えられる規模にまで成長しました。
日本でも順調にユーザ数を伸ばしているので、少なくとも現時点では撤退とか、提供終了のような話はありません。それどころか2024年1月には、pCloud CEOであるTunio Zafer氏が初来日し、僕と今後の日本戦略について踏み込んだ話し合いを行ったりしています。

pCloudのCEO、Tunio Zafer氏が来日

pCloudは、最先端技術を、あっと驚くような工夫で練り上げた、本当に見事なサービスです。
この記事が、皆さんの心配を払拭できる手助けになれば幸いです。

くまカレー

子どもの頃からパソコン好きで、趣味が昂じて1999年に起業。以来ソフトウェアの販売を手掛けて20年以上。扱ったソフトは累計10,000本以上を数える。カレーが燃料。

Related Articles

Back to top button