クラウドストレージとは? クラウドサービスとは? 2023年初心者向け解説
好きな音楽や映画を、さまざまな機器で楽しみたい。
スマホで撮影した写真を、パソコンやタブレットでも見たい。
自宅のパソコンで書いた覚え書きを、スマホでも確認できるようにしたい。
最近はスマホやパソコン、タブレットなど複数の端末を活用している人が多いです。普段はスマホ、自室にいるときはパソコン、動画見るときにはタブレット……なんて使い方をしている人は多いでしょう。このように複数の端末を持っている人なら、スマホとパソコン両方で写真を共有したい、どこでも音楽や映画を自由に視聴したい、という欲求はごくごく普通の感覚だろうと思います。
そんな望みを叶えてくれるのが、クラウドサービスと呼ばれるものです。
クラウドサービス。人によってはオンラインサービスという言い方をする場合もありますが、インターネットを使って色々なことができるサービスの総称です。記事冒頭のことが可能になるのはもちろん、他にもできることは本当に幅広くて、現代では必要不可欠なサービスになっています。
目次
ピンと来ない方へ。クラウドサービスの具体例
クラウドサービスの筆頭といえば、そう、Googleです。
インターネットを使って検索できるサービスを提供しています。Yahoo!やBingも同じく検索サービスを提供するクラウドサービスの一種です。
GoogleやYahoo!は、GmailやYahoo!メールも提供しています。これもメール機能をインターネット上で提供するクラウドサービスの一種といえます。地図や路線情報などもそうです。
さらにYahoo!はYahoo!ショッピングを展開していますが、これもインターネットで商取引ができるクラウドサービスです。
GoogleやYahoo!以外では、例えばネットフリックスやフールーなどは聞いたことがあるかも知れません。あれは映画やテレビ番組をインターネットで配信するサービスです。月額1,000円くらいで、スマホやパソコンからいつでも自由に映画などを観ることができるようになります。
他にもメッセージアプリのLINE、通販サービスのAmazon、SNSのX(Twitter)やインスタグラムなどもクラウドサービスの仲間です。
マイナンバーなどもオンラインサービスのひとつに加えても良いでしょう。本質的には、マイナンバー制度とは保険証や住民票など、色々な分野に跨がるその人の情報を、インターネットで一元的に管理するための仕組みです。賛成・反対などの議論はともかくとして、マイナンバーの仕組み自体はオンラインサービスの一種といえます。
クラウドサービスの「クラウド」って、そもそも何?
クラウドを日本語にすると雲です。調べてみると、大きく語源は2つあって、1つは「空に浮かんでいる雲のような存在のサーバ」という、なんとなくのイメージを表現した言葉だということです。
クラウドサービスは、インターネットを経由してサーバという機器にアクセスし、そこでさまざまなサービスを受けます。
サーバ。ちなみにバレーやテニスのサーブと語源は一緒です。日本語に訳すと「給仕」という意味で、サービスを提供するためのコンピュータのことを言います。私たち利用者からは、インターネットで複雑に繋がってサーバに接続してるんだ……程度の理解なので、分かっているようで分かっていない、、靄掛かったイメージ、クラウドの語源はその辺から来たのだということです。
別の説では、プロの開発者がネットワーク図という図面を引くときに、インターネットなどを雲の絵で表現していたことに由来するとも言われています。
クラウドストレージサービスとは?
こうしたクラウドサービスの中にクラウドストレージサービスと呼ばれるものがあります。
中にはオンラインストレージと呼んだり、ファイルストレージと呼ぶ人もいます。たぶん、クラウドストレージがやや多数派だと思うので、ここではそう呼ぶことにします。
インターネット上に専用の保管庫があって、そこに自分の写真や動画、またはエクセルファイルやPDFファイルなどを自由に保存することができるサービスです。ネットに自分用のハードディスクが置いてあるようなイメージです。
ストレージというのは、日本語に訳すと「保管庫」です。
クラウドストレージで、インターネット上の向こうにある保管庫、という意味になりますが、例えばパソコンやスマホなどに内蔵されているHDD / SSDなども、ストレージと呼ぶ場合があります。
さて、クラウドストレージサービスの代表格といえば、やはりGoogle Drive(Google ドライブ)です。
Google Driveを使えば、あらゆる種類のファイルを手軽にインターネット上に保存することができます。自宅と会社や学校の間で自由にファイルを操作できたり、スマホなどでもファイルを閲覧することができたりします。非常に便利で、一度使うと手放せなくなるサービスです。
Google Driveが一強というわけではなくて、この分野は多くの会社が参入しています。
マイクロソフトもOneDriveという同様のサービスを提供していますし、ドロップボックスという会社がDropboxというサービスを展開しています。有名です。他にも日本企業が良く使っているBoxというサービスも人気です。
当ブログで良くご紹介しているpCloud(ピークラウド)も、このクラウドストレージサービスのひとつです。
pCloudは、スイス製のクラウドストレージサービスで、セキュリティが非常に強固なのと、プライバシー保護に徹底的に取り組んでいる運営姿勢が人気のサービスです。Googleやマイクロソフトといった大手とは違うアプローチで異彩を放っており、個人ユーザはもちろん、大学や自治体などのユーザも増えてきている注目株のクラウドストレージサービスです。
ただ保存するだけじゃなくて、ファイルを安全にしっかり保存したいという希望がある方には、pCloudが最も良いサービス選択になると思います。
クラウドストレージには何を保存しても良いの?
基本的には「はい」です。
写真、動画、音楽、オフィス文書、PDFファイル、何かのアプリで使う専用ファイル、なんでも保存可能です。
中には「写真と動画だけ」「音楽だけ」という風に制限があるサービスもありますが、基本的にはどんなファイルも自由に保存できます。
ただし、著作権上の問題があるファイルや、未成年の猥褻図画、銃・爆発物・テロリスト関連の情報、または犯罪に関わるデータなどの保存は、全面的に禁止されています。ちゃんとした、真っ当なサービスであれば、どこも間違いなく禁止しています。
クラウドストレージサービスは世界的に流行しているため、原則としてどの国の法律にも抵触しないように設計されています。例えば日本では個人的な単純所持が認められている場合でも、利用しているサービスのルール的にはアウト、という可能性もあります。この辺は引っ掛かると、問答無用で一発退場になるのが普通なので、判断に迷うようなデータはクラウドに保存しない方が良いです。
まとめ: クラウドストレージはインターネットの保管庫である
今回は、「クラウドサービス」「クラウドストレージサービス」の言葉の意味について解説しました。
実は当ブログにアクセスする方からお受けするご質問の中で、割と多めな質問が「クラウドストレージって何?」だったので、今回、かなり噛み砕いて説明しました。
理解の足しになっていれば幸いです。