目次
はじめに
「pCloudは安全で買い切りプランも魅力。でも、データの転送速度がもう少し早ければ……」
そんな思いを抱えていた日本のユーザーに、待望のニュースが届きました。2026年3月、pCloudはついに日本国内(東京)に「POPサーバー」を設置したことを発表しました。
これまでの「スイスのサーバーは物理的に遠いから遅延があるのは仕方ない」という常識が、今まさに塗り替えられようとしています。本記事では、このインフラ改善がもたらすメリットと、さらに速度を引き出すための「ユーザー側の工夫」について詳しく解説します。
この記事を読むと分かること
- 東京POPサーバー(中継基地)設置の本当のメリット
- 接続ポイントが国内にできたことで、通信の安定性とレスポンスがどう向上したか。
- 実測値で見直すpCloudの真価
- 自前の検証データから見る、最新環境での転送パフォーマンス。
- 「ファイル構成」が速度を左右する理由
- サーバーの力を100%引き出すための、ユーザー側でできる転送のコツ。
- 日本公式窓口「Download GoGo!」の役割
- 設定や速度トラブルを日本語で解決できる安心のサポート体制。
なぜ速くなった? 東京POPサーバー設置によるpCloudの「遅延改善」のインパクト
これまで、日本のユーザーがpCloudにアクセスする際は、物理的に遠く離れたスイスやアメリカのデータセンター(pCloudのデータセンターについて詳しく知りたい場合はこちら)へ直接通信を行う必要がありました。これが、大容量データの転送時に「遅延(レイテンシ)」を生む主な原因となっていました。
今回設置されたPOP(Point of Presence)サーバーは、いわば「接続用の中継基地」です。ユーザーのデバイスはまず国内の東京POPサーバーに接続され、そこからpCloudの基幹ネットワークへと繋がります。接続の入り口が日本国内になったことで、通信の応答速度(レスポンス)が劇的に改善されました。

また、pCloudはサーバーやストレージなどのインフラ設備を自社で所有しているのが大きな強みです。外部のレンタルサーバーに依存せず、自社ネットワーク内で通信経路を最適化できるため、今回のPOP設置による高速化・安定化の恩恵を最大限に引き出すことが可能になっています。
【実測レビュー】東京POP設置でpCloudの「アップロード速度」と「操作感」はどう進化した?
「日本に中継サーバーができたといっても、結局スイスにある本尊のサーバーへ送るなら変わらないのでは?」そんな疑問を解消すべく、東京POPサーバーの稼働前後でどのような変化があったのか、実際にPCを操作して検証した様子をレポートします。
本レビューで提示する結果は、筆者が用意した「非公開の実測ツール」を用いて測定したものです。一般に公開されている速度測定サイトとは異なり、pCloudの通信経路に特化した解析を行っているため、独自の検証データとしてご覧ください。
また、実測に関して以下のような前提条件1を用意した上で実施しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 測定PC | MacbookProを使用し、測定時は他の重いアプリケーションやブラウザのタブを閉じ、セキュリティソフトのスキャンなどが走っていない状態にする |
| 通信環境 | Wi-Fi(無線LAN)は電波干渉や周囲の環境で速度が秒単位で乱高下するため、有線LANで接続して通信をする |
| 測定条件 | USリージョンのサーバーに向けて「東京POPサーバーを経由した場合」と「経由していない場合」でそれぞれ4回計測した上で中央値2を測定値として採用 |
| 測定対象データ | 10MBのダミーファイル |
検証1:「アップロード速度」を測定
まずは既存ユーザーから不満の声もあがっていた「アップロード速度」についてテストしました。
以下がアップロード経路別の計測結果です。
| アップロード経路 | 1回目の計測 | 2回目の計測 | 3回目の計測 | 4回目の計測 | 中央値 |
|---|---|---|---|---|---|
| USリージョンサーバーへ直接通信 | 22.6Mbps | 123.7Mbps | 76.0Mbps | 67.1Mbps | 71.5Mbps |
| 東京POPサーバー経由で通信 | 89.9Mbps | 121.5Mbps | 98.3Mbps | 198.0Mbps | 109.9Mbps |
計測結果より、概ね40〜50Mbpsくらいスピードアップしていることが分かりました。より正確で信頼性の高い結果を得るには「接続時間帯」や「アップロードするファイルサイズや構成」など他にも考慮すべき事項はあるものの、一旦仮の「実力値」として十分な結果を得ることはできたのではないかと思います。
また、数値としての改善効果以外に、「体感としての改善はどうだったのか」についても触れておきたいと思います。
体感に関して特筆すべきは「安定感」です。これまでは海外までの長い経路の途中で通信が不安定になるためか、速度が急落することもありましたが、国内の中継ポイント(POP)が通信をガッチリ受け止めてくれるため、最初から最後まで高いスループットを維持したまま完走できることが多くなっています。
「改善した速度」を「安定した挙動で」出せるように今後もpCloud側の改善に期待したいところです。
検証2:pCloud Driveの「サクサク感」をチェック
次に、PC上にマウントされた仮想ドライブ「pCloud Drive」を開き、日常的な操作を試してみました。
以前であれば、深い階層のフォルダをダブルクリックした際、スイスにあるサーバーへ情報を読みに行くための「わずかな間(ラグ)」が発生し、中身が表示されるまでに体感として遅いと感じる場面がありました。
しかし、東京POPサーバー経由の現在は、クリックした瞬間にフォルダの中身がパッと表示されることが多いです。

サムネイルの生成も非常にスムーズで、まるでPCの内蔵HDDや外付けSSDを操作しているかのような軽快さです。これは、通信の「入り口」が物理的に近い東京になったことで、情報の往復時間(レイテンシ)が劇的に短縮された恩恵を最も直接的に感じる部分です。
自社所有インフラが高速化を支える
なぜこれほどまでに安定したのか。その理由は、pCloudが「サーバー設備やストレージを自社で所有・管理している」という点にあります。
多くのクラウドサービスが他社のデータセンターを間借りしているのに対し、pCloudはインフラを自前でコントロールしています。今回の東京POPサーバー設置も、自社の基幹ネットワークと日本の通信環境を最適に結びつけるための戦略的な一手であり、それが「操作の軽快さ」や「アップロードの安定」という形で、私たちの手元のPCにダイレクトに跳ね返ってきているのです。
「それでも遅い」を防ぐために。ユーザー側でできる「ファイル構成」の工夫
pCloud側のインフラがどれほど強固になっても、ユーザー側の「データの送り方」一つで速度は大きく変わってしまいます。
クラウドストレージの特性上、「数万個の小さなファイル」を一斉に転送する作業は、一つひとつのファイルに対して通信の承認プロセスが発生するため、非常に時間がかかります。これはpCloudに限らず、すべてのクラウドサービスに共通する仕様です。
東京POPサーバーの恩恵をフルに受け、転送効率を最大化するためには、以下の2点を意識することが重要です。
- 小さなファイルはアーカイブ化(ZIP等)してまとめる
- 一度に同期・アップロードするファイル数を適切に管理する
詳しい「爆速転送」の具体的なテクニックについては、以下の関連記事で詳しく解説しています。
設定の悩みは日本公式窓口「Download GoGo!」がサポート
インフラの改善や運用術を試しても、「なぜか自分の環境だけ速度が出ない」といった個別のトラブルが起こることもあります。そんな時に頼りになるのが、日本公式パートナーであるDownload GoGo!(ノイテックス有限会社)です。

- 日本語ネイティブサポート
- スイス本社への問い合わせを代行し、専門的な回答も分かりやすい日本語で提供します。
- PayPayや銀行振込など、日本円で決済が完結
- Download GoGo!では公開為替レートを基準に日本円に換算しており、外貨手数料やお店独自の手数料は一切不要です。またクレジットカードに加え、PayPay(ペイペイ)、コンビニ払い、銀行振込など、国内の主要な決済手段がすべて利用可能です。
- 無期限のフォローアップ
- 購入時だけでなく、数年後の「困った」にも寄り添う無期限のサポート体制を整えています。
「海外サービスだから」という不安を抱える必要はありません。日本市場に最適化されたpCloudを、Download GoGo!のサポートとともに安心して使い倒すという選択肢もあることを理解しておくと良いでしょう。
まとめ:日本に最適化されたpCloudをフル活用しよう
東京POPサーバーの設置により、pCloudは「安全で大容量」なだけでなく、「日本国内でもストレスなく快適に使える」クラウドストレージへと進化しました。
- サーバー側の努力(インフラ改善)
- ユーザー側の知識(ファイル構成の最適化)
- 困った時の日本語サポート
この三段構えが揃った今こそ、pCloudをあなたのメインストレージとしてフル活用する絶好のタイミングです。
まずは自身のファイル構成を見直し、生まれ変わったレスポンスと転送スピードを体感してみてください。




