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はじめに:デジタル防災という新しい視点
地震や台風、豪雨といった自然災害が頻発する日本。多くの人が水や食料、懐中電灯やモバイルバッテリーといった「生活防災」の備えをしています。しかし、忘れられがちなのがデジタルデータの防災です。
家族の思い出が詰まった写真や動画、仕事で使う大切な資料、研究データや創作物。これらは一度失われると二度と取り戻せないものばかりです。現代において「データ」は資産そのものと言えるでしょう。にもかかわらず、災害対策の中で「デジタル資産をどう守るか」に目を向けている人は少数です。
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この記事では、「デジタル防災」という考え方を提示し、そのための選択肢としてクラウドストレージ pCloud を紹介します。pCloudは決して万能なサービスではありません。しかし、他のクラウドサービスのバックアップ先として利用することで、真価を発揮するユニークな存在です。
この記事を読むと分かること
- データを1ヶ所に集めることの危険性
- 災害や障害に備えるための「複数拠点保管」の重要性
- pCloudの特徴(強みと弱み)
- pCloudを「メイン」ではなく「バックアップ先」として活用する考え方
- デジタル防災の具体的な実践方法
それではいきましょう。
データを一箇所に置くことの危うさ
バックアップをしているつもりでも、保存場所が1つだけであれば十分ではありません。たとえば家庭用のNAS(ネットワーク接続ストレージ)や外付けHDD。これらは容量が大きく便利ですが、火事や洪水で一瞬にして失われる可能性があります。
「ではクラウドに保存しているから安心」という考えもありますが、クラウドにもリスクは存在します。障害や不具合、最悪の場合サービス終了によって、データが取り戻せなくなるケースもゼロではありません。
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つまり、本当に安心できるバックアップは「複数拠点でのデータ保管」によって初めて成立します。物理的なHDDだけでなく、クラウドサービスも複数組み合わせて利用することで、どんな災害やトラブルが起きても大事なデータを守れるのです。これがまさに「デジタル防災」の核心です。
pCloudとは?初めての人のための基本情報
では、複数拠点でのデータ保管を考えるときに、なぜpCloudが候補に上がるのでしょうか。
pCloudは、スイスに本社を構えるクラウドストレージサービスです。日本ではまだ知名度が高くありませんが、世界中で数千万人のユーザーを抱えており、その信頼性は確立されています。特徴的なのは以下の点です。
- 高いセキュリティ性能
「pCloud Encryption」というゼロ知識暗号化機能に対応しており、ユーザー自身しかデータを復号できません。プライバシー保護を徹底したい人には心強い仕組みです。 - 買い切り型プラン
一度料金を支払えば、追加コストなしで半永久的に使えるプランがあります。月額料金が発生しないため、長期保存向きのクラウドとして重宝されます。 - 欧州拠点による安心感
GDPR(EU一般データ保護規則)に準拠しており、データ保護基準が厳格です。
つまりpCloudは、「日常的にガンガン使うサービス」というよりは、「大事なデータを安心して長期保存する倉庫」として設計されていると言えるでしょう。
なお「pCloud自体の概要」や「料金体系」について詳しく知りたい方は、過去記事である「ビジネスに最適なクラウドストレージ「pCloud」とは?〜スイス発の高セキュリティなストレージをレビュー〜」で解説しておりますので、あわせてご覧いただければより理解が深まると思います。
pCloudの弱点:万能ではない理由
もちろん、pCloudにも弱点があります。
- ドキュメント作成や共有機能がない
- Google DriveやMicrosoft OneDriveのように、WordやExcelに相当するオンライン編集機能は提供されていません。共同作業を想定するなら不便に感じます。
- 外部サービスとの連携不足
- DropboxのようにSlackやZoomと連携して仕事の中心に据えることは難しいです。
このように「万能なクラウドサービス」とは言えません。むしろpCloud単体で全てを済ませようとするのは不向きです。
それでもpCloudが選ばれる理由
では、なぜ世界中でpCloudを選ぶ人がいるのでしょうか。答えは明確です。
pCloudは「メインで使う作業ツール」ではなく、「データを守るための保管庫」として優秀だからです。
- ゼロ知識暗号化によってセキュリティが強固
- 買い切りプランでコストを抑えて長期保存可能
- データの保護に特化しているため、余計な機能がなくシンプル
つまり、pCloudは「何でもできるオールインワン」ではなく、「大事なデータを守るためのセーフティネット」としてこそ輝くのです。
バックアップ先としてのpCloud活用法
バックアップの重要性は理解していても、「実際にどう運用するのか」が分からなければ行動に移せません。ここでは、pCloudを他サービスのバックアップ先として利用する具体的な手順を紹介し、その後に実際に使ってみたレビューをお伝えします。読者の方が自分の環境に取り入れる際の参考になるはずです。
具体的な手順
- メインサービスを決める
- 普段はGoogle DriveやDropboxで作業・共有を行う。
- pCloudアカウント作成
- 無料プランで試用し、長期利用するなら買い切りプランを選ぶ。
- ダウンロードは「Download GoGo! 」から可能。
- バックアップの流れ
- pCloudの管理画面からバックアップ対象のサービスを選択する
- 「開始」ボタンをクリックするだけでバックアップ開始
- 完了するとpCloud内に専用のフォルダが作成され保存
- 暗号化保存
- 機密性の高いデータは「pCloud Encryption」に入れる。


レビュー(実際の使用感)
- バックアップ手順がシンプルで迷わない
- アップロード速度は安定しており、大容量も扱いやすい
- 「買い切りで一生使える安心感」がバックアップ用途にマッチ
- Google Driveのように同時編集はできない
- 外部連携は弱いのでメイン利用には不向き
総合評価としては、 「共同作業には向かないが、倉庫としては抜群」という感じです。他サービスをメインに据えつつ、pCloudを“最後の砦”とするのが合理的です。
追記:さらに詳しいレビューを読みたい方へ
ここで紹介したレビューはあくまで概要にとどまります。実際の操作感や細かな機能の検証については、過去の記事で詳しく取り上げています。よりリアルな使用感を知りたい方は以下の記事もぜひ参考にしてください。
👉 pCloud Encryptionを実際に使ってみたレビュー
👉 pCloudの他サービスからのバックアップ機能を徹底解説
他サービスとの比較で見えるpCloudの立ち位置
比較対象としてよく挙げられるのはGoogle DriveやDropboxです。
これらのサービスは共有や共同作業に強く、日常使いには非常に便利です。しかし「長期保存」「セキュリティ」「買い切り」という観点では、pCloudが一歩リードしています。
| サービス | 強み(得意分野) | 弱み・注意点 | コスト体系 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|---|
| Google Drive | 文書作成・編集、リアルタイム共同作業に強い | 保存性や長期利用には不向き | サブスクリプション制(月額/年額) | 日常的な共同作業、資料共有 |
| Dropbox | 外部サービス連携が豊富、チームでの活用に便利 | 継続的なコスト負担が発生する | サブスクリプション制(月額/年額) | ビジネス用途、サービス連携を活かす |
| pCloud | セキュリティ性能が高い、買い切りで長期保存に有利 | 共同作業や外部連携が弱い | 買い切りプラン or サブスク両方あり | バックアップ先、長期保存向け |
この比較からも、pCloudを「メインではなくバックアップ先」として利用するのが理にかなっていることが分かります。
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今回ご紹介したpCloudの使い方に興味ありという方にはぜひ一度体験してみてほしいと思います。
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まとめ:pCloudは万能ではないが、防災には強い
この記事で紹介したように、pCloudはGoogle DriveやDropboxのような万能型クラウドストレージではありません。しかし、だからこそ「大切なデータを長期的に守るバックアップ先」として適しています。
- 日本は災害が多く、データを一箇所に置くのは危険
- NASやHDDは火事や水害に弱く、クラウドも単独依存はリスク
- pCloudはセキュリティと買い切り型プランが強み
- 他のクラウドサービスの代替ではなく、バックアップ先としてこそ価値を発揮
これが「デジタル防災のススメ」として、私が提案したい考え方です。
pCloudには今回触れなかった便利な機能も数多く存在します。たとえばゼロ知識暗号化を可能にする「pCloud Encryption」や、パスワード管理ができる「pCloud Pass」など。詳しくは以下の記事でも解説しているので、興味があればぜひチェックしてください。
👉 [pCloud Encryptionの徹底解説はこちら]
👉 [pCloud Passレビューはこちら]
そして、実際にpCloudを試してみたい方は、公式パートナーである Download GoGo! からダウンロード可能です。バックアップ先を確保して、あなたの大切なデータを「デジタル防災」してみてはいかがでしょうか。




