AOMEI Backupperは初心者にも使いこなせるか?実際に試してみたレビュー

パソコンを新しく買い替えるときに、必ず出てくる悩みのひとつが「古いPCのデータをどうやって移すか」という問題です。写真や書類だけでなく、仕事で使っているアプリやメールの設定までそっくり移したい…でも「自分でできるのかな?」と不安になる方も多いでしょう。
そのようなときに役立つのがバックアップソフトです。今回ご紹介する 「AOMEI Backupper Professional」 は、国内でも人気の高いソフトで、「操作がシンプルでわかりやすい」と評判。
私も実際にライセンスをいただき、検証してみました。結論から言えば、初心者の方でも十分使いこなせると感じました。ここではその理由と、実際の操作手順をレビュー形式でご紹介していきます。
目次
AOMEI Backupper Professionalってどんなソフト?

AOMEI Backupper(以下AB)は、Windows専用のバックアップソフトです。できることをざっくり挙げると…
- バックアップ:システム、ディスク全体、パーティション、ファイルごとに保存可能
- 復元:保存したデータやシステムを、別の場所や新しいPCに戻せる
- クローン:ディスクやシステムを丸ごとコピーして、そのまま使える
- 同期:ファイルを常に最新の状態で別の場所にコピーしておける
バックアップ先は外付けHDDやNAS(ネットワークの保存先)、クラウドドライブなど幅広く対応しています。

無料版でも基本的なことはできますが、新しいPCに環境を丸ごと移す「ユニバーサル復元」「システムクローン」「リカバリ環境」などは有料版の機能なので、PC乗り換えを考えている方はProfessional版がおすすめです。
AOMEI Backupper Professional の各同期モード
同期モード | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
ベーシック同期 | ソースからターゲットへファイルを同期 | ・単方向同期・変更があったファイルのみをコピー・上書きはされるが削除はされない |
リアルタイム同期 | ファイルの変更をリアルタイムで検知し即時同期 | ・即時反映・新規作成・編集・削除すべて対応・自動でバックグラウンド実行 |
ミラー同期 | ターゲットをソースと完全一致させる(ミラー化) | ・不要なファイルは削除される・完全なバックアップコピー保持・一方向性が強い |
双方向同期 | ソースとターゲットの両方を監視し、変更を相互に反映 | ・双方向で同期・どちらで変更しても反映・フォルダ間の整合性を常に保つ |
AOMEI Backupper Professional の多様なデータ保護戦略機能
機能名 | 概要・特徴 |
---|---|
バックアップスケジュール | 毎日/毎週/毎月の自動バックアップや、イベントトリガー、USB挿入による自動バックアップに対応 |
バックアップスキーム | 古いバックアップを自動削除して、ストレージ容量を節約(バックアップ数やサイクルに基づいて管理) |
異なるハードウェアへ復元 | CPUやマザーボードが異なるPCにも問題なく復元可能 |
ブータブルメディアの作成 | WinPEまたはLinuxベースの起動可能メディア(CD/DVD/USB)を作成し、PCが起動しない時に使用可能 |
PXEブートツール | ネットワーク経由で複数のPCを同時に起動し、バックアップ/復元/クローン/メンテナンスを実行 |
Eメール通知 | バックアップや同期の成功/失敗をメールで通知可能 |
イメージの管理 | イメージのチェック、暗号化、圧縮、マウント、分割、インポート/エクスポートなど多彩な管理機能を提供 |
AOMEI Backupper Professionalのインストール手順(初心者向け)
バックアップソフトは「難しそう」というイメージを持たれがちですが、AOMEI Backupperのインストールはとてもシンプルです。ここでは初めての方でも迷わないように、順を追って解説します。
① ダウンロード

- 公式のダウンロードページにアクセスします。
最新版ダウンロードページ
安全にダウンロードしたい方は、こちらもおすすめ!

- 「AOMEIBackupperSetup.exe」というインストーラを保存します。
保存場所は「デスクトップ」や「ダウンロード」フォルダがおすすめです。
② インストール開始

- ダウンロードした AOMEIBackupperSetup.exe をダブルクリックします。
- セキュリティの確認画面が表示されたら「はい」をクリック。
- インストーラが起動したら「次へ」を押して進めていきます。
※基本的に「次へ」を選んでいけば大丈夫です。難しい設定はありません。
③ インストール先の選択
- 初心者の方は特に変更せず、標準のまま進めるのが安心です。
- 「デスクトップにショートカットを作成する」にチェックを入れておくと、後で起動が楽になります。
④ インストール完了

- 数分でインストールが終了します。
- 「AOMEI Backupperを起動」にチェックが入っていることを確認して「完了」をクリックすれば、すぐにソフトが立ち上がります。
⑤ ライセンス認証

- 起動後、画面右上にある「メニュー」→「登録」を選択。

1.ライセンスコードを入力します。
コピー&ペーストする際は 前後の空白や改行を含めないように注意してください。

「登録」ボタンを押すと、Pro版の機能がすべて使えるようになります。

AOMEI Backupperのアプリ右上に「ログイン」と表示されている箇所をクリックすると、上の画面のようなログイン画面が出てきます。
これは必須ではありませんが、AOMEIアカウントを作成すると、1TBの無料アカウントが用意され、バックアップデータをクラウド上に保存できる仕組みになっています。
AOMEIの専用クラウドストレージに保存することで、外付けドライブを用意する必要がなくなります。
ただし無料期間は1ヶ月間のみで、継続利用したい場合は年間費用を支払う必要があります。
必要な方はお試しください。
⑦ よくあるトラブルと解決法
- ライセンス認証が通らない → 無料版や古いバージョンが残っている場合は、一度アンインストールして最新版を入れ直してください。
- インストールできない → ウイルス対策ソフトがブロックしている場合があります。一時的に停止してから再実行すると解決することがあります。
ここまでで インストール+認証が完了。これでAOMEI Backupper Professionalの準備は整い、バックアップや移行作業に進めます。
データ移行の3つの方法 ― どれを選ぶ?

旧PCから新PCにデータを移す方法は、大きく3つに分けられます。
- データだけ移す(写真や書類などユーザーデータ中心)
- OSごと丸ごと移す(アプリや設定を含め環境をそっくり引っ越す)
- ディスクを物理的にクローンする(HDDやSSDをコピーして使う)
それぞれメリットと注意点があるので、目的に合わせて選びましょう。
1. データだけ移す方法(ファイルバックアップ/同期)
「とにかく写真や仕事のファイルを安全に残したい」という方にはこの方法が一番簡単です。
手順はシンプル。

旧PCで [バックアップ] → [ファイルバックアップ] を選びます。

移したいフォルダを指定して外付けHDDなどに保存。そのイメージファイルを新PCで「復元」すれば完了です。

便利なのは「同期」機能です。
たとえば外付けHDDにリアルタイム同期を設定しておけば、作業中に追加したファイルも自動でコピーされるので、移行の直前でも安心です。
2. OSごと丸ごと移す方法(ユニバーサル還元)
「新しいPCでも今までと同じ環境で使いたい」という方におすすめなのがこちら。アプリや設定ごと移せるので、再インストールの手間がほとんどありません。

流れとしては、まず旧PCで「システムバックアップ」を作成し、外付けHDDに保存。
それを新PCで復元する際に「ユニバーサル復元」を使うと、異なるハードウェア環境でも自動で必要なドライバを調整して起動できるようにしてくれます。
一見難しそうですが、実際の操作はウィザードに沿ってクリックしていくだけです。専門知識がなくても進められるのがAB Proの大きな魅力です。
3. ディスクを丸ごとクローンする方法
「とにかく速く移したい」「新しいSSDにそのままコピーして使いたい」という場合は、クローン機能が便利です。

外付けアダプタを使って新しいSSDを旧PCに接続し、[クローン] → [ディスククローン] を選んで実行すれば、丸ごとコピーされます。SSDに最適化する機能もあり、速度面でも安心です。

ただし、無料版ではシステムディスクのクローンができないため、Pro版が必須です。また、ディスクの形式(MBR/GPT)や暗号化の有無によっては追加の調整が必要になることもあります。
作業前にチェックしておきたいこと

- バックアップ先の容量に余裕があるか
- ノートPCは必ずAC電源をつなぐ(途中で電源が落ちると危険)
- MBR/GPTやUEFI/Legacyの設定を確認しておく
- セキュリティソフトは一時的にオフにすることも検討
- Outlookやブラウザのデータ保存場所を把握しておく
ちょっとした準備をしておくことで、失敗のリスクをぐっと減らせます。
実際に使ってみて感じたこと

一番の印象は「画面がわかりやすい」ということです。メニューは「バックアップ」「復元」「クローン」「同期」とシンプルに分かれていて、それぞれウィザード形式で案内されるので迷うことがありません。
また、「リカバリ環境」という機能で、Windowsの起動メニューにABを組み込んでおくことも可能です。これを設定しておけば、いざというときにUSBを探さなくてもすぐに復元できます。
初心者が一番不安に感じる「途中で失敗して起動できなくなったらどうしよう…」という点も、「ユニバーサル復元」やSSD最適化などの補助機能があるので、かなり安心できます。
まとめ:初心者でも十分に使いこなせる

AOMEI Backupper Professionalを実際に試してみて、「これならパソコンに詳しくない人でも手順通りに進めればできそうだ」と感じました。
- 写真や書類だけ移したい人は「ファイルバックアップ」
- 今までの環境をそっくり引っ越したい人は「システムバックアップ+ユニバーサル還元」
- SSDにそのままコピーして使いたい人は「ディスククローン」
目的に合わせて方法を選べるのも大きな魅力です。
パソコンの買い替えは楽しみでもあり、同時に不安の種にもなりますが、AB Proがあればデータ移行のハードルはぐっと下がります。バックアップをしっかり取っておけば、何かあってもやり直せるという安心感も得られます。
「バックアップは難しそう…」と思っている方にこそ、ぜひ試してみてほしいソフトです。
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