目次
はじめに
pCloud は、クラウドストレージサービスとして長く利用されてきましたが、このたび複数の機能が大幅にアップデートされました。特に、画像・文書編集、AI関連の操作性が向上し、日常的に業務でクラウドを活用する方にとって実用メリットの大きい変更が加えられています。
今回は、これらのアップデート内容について実際に操作を試した上で、変更点の概要と使用感を整理しました。既存ユーザーはもちろん、これからクラウドストレージを選びたいと考えている方にとっても、比較検討の参考になる情報をお伝えします。
この記事を読むと分かること
- pCloudで今回追加された主な新機能の概要
- 写真・文書の編集、共同編集、AI連携などの使い勝手
- どのような作業シーンで役立つアップデートなのか
- 利用にあたり、あらかじめ理解しておきたいポイント
- Download GoGo! から導入するメリット
あらためて「pCloud」とは
まず「pCloud」についておさらいしておきましょう。pCloudは、スイスに拠点を置くクラウドストレージサービスです。個人・ビジネス用途のどちらにも対応しており、ヨーロッパの厳格なデータ保護基準に基づいて運用されています。
また、一般的なサブスクリプション契約だけでなく、買い切りプランを選べる点も特徴です。「月額で永久に払い続けるより、初期投資で長期間使いたい」と考えるユーザーにとって魅力のある提供形態といえます。
今回のアップデートでは、この「保存場所」としての役割に加え、編集や加工、共同作業をpCloudの中で完結できるように機能が拡張されました。
なお、pCloudの全体概要について本記事での説明では不十分という方は、私の過去記事である「ビジネスに最適なクラウドストレージ「pCloud」とは?〜スイス発の高セキュリティなストレージをレビュー〜」をご参照ください。
今回のアップデートの全体像
まとめると、今回のアップデートは以下のような方向性を持っています。
- 保存+作業
- ファイルを置いておくだけの場所から、文書作成、画像加工、共同編集、翻訳、要約まで行える作業ハブへ
実際に触れた印象としては、pCloudの中に「Word」や「Notion」に近い編集機能が自然に統合されているような感覚でした。「ストレージにファイルを置く → 別のアプリで編集 → 再アップロード」という往復がなくなるため、作業の流れが滑らかになります。
次章から具体的に各アップデート内容について軽く操作してみたレビューを記載します。
新機能①:写真編集機能
今回のアップデートで特に分かりやすいのが、写真を加工できるようになった点です。
明るさ補正、トリミング、回転、画角調整、リサイズなど、日常的に求められる修正はひと通り行えます。
操作感は、macOSの「写真」アプリに近い印象です。必要な機能だけが整理されているため、初めて触れる場合でも迷いにくい構成でした。
以下、操作例です。
-1024x556.jpeg)
-1024x670.jpeg)
-1024x564.jpeg)
-1024x658.jpeg)
この画像編集はスマートフォン版でも簡易的な加工が可能で、特にiPhone版での利用が確認できました。SNS用にサイズを調整したいときや、加工を加えたいときなど、「ちょっと手直ししたい」場面で役立ちます。
-473x1024.jpeg)
既存の「写真バックアップ機能」と一緒に使えば、より安全で便利な運用が可能になると思います。
新機能②:Web版での文書編集機能
次に注目したいのが、pCloud内で文書を直接編集できる機能です。
- Word形式
- Excel形式
- テキストファイル
など、業務で使用することの多い形式に対応しています。

UIは、Microsoft Wordのリボン型インターフェースに近い印象でした。フォント変更や段落装飾、表の挿入などの基本操作が分かりやすく配置されています。一方、初回のドキュメント読み込みには30秒程度かかりました。ネットワーク環境によってはこの時間は前後しそうな部分であり、注意が必要です。



なお、現時点ではApple系(Pages / Numbers など)のファイル編集には対応していません。
ただし、Word形式を前提に文書作成を進めるケースが多い企業であれば、特に利用の妨げにはならないと感じます。
また、編集後に別のファイル形式へ変換して保存できるため、やり取りする相手の環境が混在していても対応しやすい点は助かります。
新機能③:共同編集機能の強化
ビジネス用途で特に有用なのが、複数人で同時に文書を編集できる共同編集機能です。
今回のアップデートでは以下のような点が機能追加されています。
- 誰がどこを編集しているかが明確に表示される
- コメントや変更履歴を共有できる
- 閲覧・編集の権限を既存の共有機能とのコンビネーションでコントロールできる
このような機能アップデートのおかげで、会議の議事録作りや、文書レビューの場面などでスムーズに利用できます。
ポイント①:誰がどこを編集しているかが明確に表示される
pCloudの共有機能の中にある「フォルダに招待」という機能を使ってユーザーを招待すると、招待された側はフォルダの中にあるファイルの閲覧や編集が可能になります。
実際に使用してみましたが、「誰が」「どこを」編集しているのかが一目で分かるため、編集者間で意図せず変更が行われてしまうことや、作業箇所のバッティング等の基本的な作業ミスを防ぐためのUIは十分に提供されていると感じました。

一方、ネットワーク環境によっては相手の編集点の更新が遅れることもあるため、誤って上書きをしてしまうようなことがないように注意する必要があるという点については、他の同様機能が搭載されているサービス同様言えます。
ポイント②:コメントや変更履歴を共有できる
コメントや変更履歴を共有するためには、開いたドキュメントを「編集」モードに変更し、「共同編集タブ」をクリックすることで実行できます。
- 変更の意図や議論の経緯を残し、レビューや承認プロセスを明確にしたい
- 過去の修正内容を簡単に追跡し、ドキュメント品質の維持につなげたい
- Slackやメールよりも文脈の近い場所で意思疎通したい
実際に一通りの機能を体験してみましたが、上記のような要望に網羅的に対応できるように機能アップデートされていると感じました。
私が今回体験、視認しただけでも以下のような機能がアップデートされていました。
- 特定の箇所に対するコメント及び返信機能
- 対象ドキュメントに関する簡易的なやり取りができるチャット機能
- 変更履歴の表示機能(自分だけ、相手も含むなどの調整が可能)
- 変更点の「自動保存」or「手動保存」の切り替え機能
- 変更点の「承諾」「拒否」機能
- 文書間の比較機能(Gitに似た機能?)
詳しくは次回以降の深掘り記事にて解説予定ですが、以下の画像で一部イメージだけでも持っていただければと思います。




コメントや変更履歴の管理については、「共同編集」の機能を提供するサービスにとって非常に重要な部分になると思います。Google DriveやDropboxなど既存のサービスと比べて細かいUIにはまだ手が届いていない印象は受けたものの、総じて機能としては十分にビジネスでも使える状態になっていると感じました。
ポイント③:閲覧・編集の権限を既存の共有機能とのコンビネーションでコントロールできる
共同編集においては、「必要な権限を必要な人に与える」運用をすることによって、思わぬ事故を防ぐ仕組みを構築しておくことが重要です。
今回のアップデートでは「文書保護機能」が追加されました。既存の「共有機能」と合わせて使用すれば必要最低限の運用は可能になりそうだと感じました。
簡単な手順を以下に画像付きで示しておきます。


以上の設定により、「フォルダ単位」>「ファイル単位」というように必要な保護を順序よく実施していけると思います。
ただ、このやり方がpCloudを利用するときのベストプラクティスかどうかはまだ分かりませんので、今後公式から発信される情報や、私の今後の深掘り記事等をご参照いただければと思います。
新機能④:プラグイン機能とAI連携
ここからは「プラグイン」や「AI」など外部のサービスとの連携が強化された箇所について紹介します。
ポイント①:プラグイン機能
今回のアップデートでは、翻訳や要約、作図などの支援ができるプラグイン機能も実装されました。特に、「英文PDFの翻訳に対応している点」や「draw.ioと連携している点」は、業務で海外製ツールや論文を扱ったり、図付きの設計書を書いたりする私にとっては非常に有難い機能だと思いました。

翻訳についてはGoogle翻訳をモデルとして使用しているようですので、精度も上々です。

draw.ioとの連携もスムーズです。タブから直接draw.ioを起動して作図、そのままインポートできます。作文中にふと図を差し込みたくなった時に使いやすい導線が用意されています。
私は普段Atlassian社製の「Confluence」というサービスで同様の連携機能を利用しており、非常に便利だと感じていたので、同じくpCloud上でも体験できるとなるととても有り難いです。
ポイント②:AI機能
自身が契約しているAIサービスのAPIキーを貼り付けることで、pCloud内でAI要約・翻訳が利用できます。

AIサービス側とは個別で契約する必要があるものの、すでにAIサービスを業務で活用している方にとっては、作業の拠点をpCloudに寄せられるため、効率向上に繋がります。
AI連携機能についてはホットな話題でもあるので、私自身個別で契約しているAIサービスと連携させて別の記事で深掘り記事を公開したいと思っています。
どのような利用シーンで役立つか
今回アップデートされた機能を一通り体験してみて、「どのような利用シーンで役立つと感じたか」をまとめます。
| シーン | 活用できる機能 | 効果 |
|---|---|---|
| 外出先でも同じ作業環境で仕事したい | Web文書編集 / 写真編集 | 端末を選ばずに作業可能 |
| チームで文書を同時に詰めたい | 共同編集 | 下書きからレビューまで一貫管理できる |
| 英文資料の理解に時間がかかる | PDF翻訳 / AI連携 | 情報把握にかかる時間を削減 |
| クラウドを「保存場所」以上に使いたい | 編集 + 共有の統合 | 余計な操作が減る |
利用にあたって理解しておきたい点
機能アップデートは便利な点が増える一方、新しいユーザー体験が追加されるため、利用にあたってはいくつか注意しておきたい点もあります。
- 本格的な画像レタッチや豊富な文書テンプレートなど、専用ツールと比較すると機能が限定されている
- 一度に大幅なアップデートが実施されているが、公式による「リリースノートの公開」などが実施されていないため、機能の詳細情報が分からない。機能バグやセキュリティリスクに注意したい
- 特に共同編集機能ではネットワークやPCリソースを消費しがちであるため、画面が重くなるなどのユーザー体験の劣化に繋がる要素が出てこないかどうかにも注意したい
ただし、今回のアップデートは「日常業務の中で必要な基本作業がスムーズに行える状態」にしっかり焦点が当てられているという印象を持てる点は非常に評価が高いと思います。
まとめ
今回のアップデートにより、pCloudは単なる「データを保管する場所」から、
作業が完結するワークスペースへと進化しつつあります。
第一印象として、文書編集・画像編集・共同作業のまとまりが良く、今後の改良にも期待できる構成でした。
クラウドストレージを業務の中心に置きたい人にとって、有力な選択肢といえます。
pCloudを安心・お得に購入するならDownload GoGo!
ここまでの機能アップデートに関する内容を受けて、特にチームでのクラウドストレージを利用する方にとってはpCloudが非常に有力な選択肢として浮上してきたのではないでしょうか?
次に気になるのは、どこで購入すれば損をせず、サポートも安心できるかという点です。
ここからは、日本語サポート付きで安全に導入できる販売サイト「Download GoGo!」を紹介します。
Download GoGo! は、大学・研究機関・行政機関などからも信頼を集めている、ノイテックス有限会社が運営するダウンロード販売専門サイトです。
Download GoGo!を利用する主なメリット
- 日本の公式販売店として、信頼できる安全な取引が可能
- 専門スタッフによる日本語サポート付きで導入も安心
- 日本円での固定価格販売のため、為替変動や海外事務手数料の心配がない
- クレジットカード・コンビニ決済・PayPayなど、支払い方法が豊富
- 法人営業部があり、法人購入や請求書払いにも対応(詳細は公式サイトへ)
Pick Up①:価格面のポイント(海外公式サイトで購入する場合との違い)
pCloudの海外公式サイトでは米ドル建てでの決済となるため、購入時点の為替レートに加えてカード会社の海外事務手数料(約3〜4%)が上乗せされる場合があります。
また、為替相場はカード明細が確定する2営業日後のレートで計算されることが多く、
「購入時に思っていたより高く請求される」ケースもあります。
一方で、Download GoGo!では日本円で価格が固定されており、為替の変動や海外手数料が発生しません。
同じプランを購入した場合でも、為替や手数料を考慮すると2,000円前後お得になるケースもあります。
Download GoGo!はpCloudの日本総代理店として公式に販売を行っていますが、pCloud本社が実施する期間限定セール(例:ブラックフライデーなど)には対応していません。
そのため、「セールを狙ってさらに安く購入したい」という方は、公式サイトの動向を別途確認するのが良いでしょう。
PickUp②:サポート面のポイント(日本語によるサポートの有無)
pCloudをより安心して使いたい方にとって注目したいのが、Download GoGo! で購入する場合のサポート体制です。公式サイト経由とは異なり、日本国内の専門スタッフによる日本語サポートを受けられます。新しい機能が追加された直後など、操作方法に迷いやすいタイミングでも、言語の壁を気にせず質問できるのは大きな安心材料です。
まとめ
Download GoGo!は、海外製の優れたソフトウェアやクラウドサービスを、日本語サポート付き・日本円決済で安全に導入できる数少ない販売サイトです。
pCloudを安心して、そして確実にお得に導入したい方は、以下のリンクから詳細を確認してみてください。
👉 pCloudをDownload GoGo!でチェックする
次回予告
今回は「ファーストレビュー」という形で、アップデートされた機能を広く浅くレビューさせていただきました。
実際に業務で利用するにあたっては機能ごとの具体的な使い勝手も気になるところだと思います。
機能別のレビューについて次回以降で詳しく扱っていきますのでお楽しみに!




