クラウドストレージの価格比較|pCloudは本当に安い?主要3社と長期コストで徹底比較

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目次

はじめに


クラウドストレージを選ぶとき、最初に気になるのは「どのサービスが一番お得なのか」という点ではないでしょうか。DropboxやGoogle Drive、OneDriveといった定番サービスに加え、近年注目を集めているのがpCloud(ピークラウド)です。

pCloud公式
pCloud公式

pCloudは、月額制ではなく“買い切り型”の料金プランを提供する珍しいクラウドストレージ。
一度支払えば半永久的に使えるという仕組みが話題を呼び、「長期的なコスパで選ぶならpCloudが最強」という声も増えています。

ただし、他サービスと比較するうえでは、単純に価格だけを見るのは危険です。
容量単価や支払いモデルの違い、プラン変更の柔軟性など、見落としがちな要素も多く存在します。

本記事では、そんなpCloudと主要3サービス(Dropbox・Google Drive・OneDrive)を価格面にフォーカスして徹底比較します。
1GBあたりのコストや長期利用時の支出シミュレーションも交えながら、どのサービスがあなたの使い方に最も合うのかを整理していきましょう。

※なお「pCloudってそもそも何?」という方は、過去記事「ビジネスに最適なクラウドストレージ『pCloud』とは?」で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。

この記事を読むと分かること


この記事を読むと分かること
  • 各サービスの料金プランと容量の違い
  • 1GB単価や長期利用コストの比較
  • pCloudの買い切りモデルの特徴と注意点
  • 競合3社との価格面での優位性と課題
  • pCloudを安心・お得に購入する方法

第1章|クラウドストレージ市場の現状と課題


クラウドストレージ市場は成熟期に入りつつあります。
Dropbox、Google Drive、OneDriveといった老舗が存在感を保つ一方、pCloudのように価格とプラン設計で差別化を図る新興サービスも台頭しています。

特に価格面では、「毎月支払い型」から「一度支払えば永久利用できる買い切り型」まで、多様なモデルが並立するようになりました。
この変化により、ユーザーは“短期利用重視”か“長期投資型”かという視点で選択を迫られています。

第2章|比較対象とする4つのサービス


今回比較するのは、次の4サービスです。

サービス名提供企業特徴
pCloudpCloud AG買い切り型プランを提供。長期利用でコスパが高い。
DropboxDropbox Inc.シンプルで高信頼。ビジネスユーザーに人気。
Google DriveGoogle LLCGoogle Workspaceと連携が強力。
OneDriveMicrosoftMicrosoft 365との統合が強み。

第3章|料金プランと容量の比較(USドル)


以下の表は、各サービスの主要プランを米ドル換算でまとめたものです(2025年10月時点)。

サービス名プラン名容量料金(年額)備考
pCloudPremium500GB$49.99/年 または $199(買い切り)年払い・買い切り選択可
pCloudPremium Plus2TB$99.99/年 または $399(買い切り)年払い・買い切り選択可
DropboxPlus2TB$119.88/年($9.99/月)サブスクリプション
Google DriveGoogle One 2TB2TB$99.99/年サブスクリプション
OneDriveMicrosoft 365 Personal1TB$69.99/年Officeアプリ付属

第4章|1GB単価・長期コストで見る真のコスパ


ここでは、主要4サービスの料金を容量単位・期間単位で比較し、短期・長期の視点からコスパを検証します。


各サービスの料金比較(1GB単価換算)

以下の表は、各サービスのプラン別に「1GB単価=料金÷容量(年間プランは1年分換算)」で単純比較した表になります。

サービス名プラン名容量料金(USD)期間1GBあたり単価(USD)備考
pCloudPremium 500GB200買い切り約0.40一度支払えば永続利用可
pCloudPremium 500GB49.99年間
サブスク
約0.10毎年更新が必要
pCloudPremium Plus 2TB400買い切り約0.20大容量ユーザー向け
pCloudPremium Plus 2TB99.99年間
サブスク
約0.05年単位更新
DropboxPlus2TB119.88年間約0.06サブスクリプション型
Google DriveGoogle One2TB119.99年間約0.06ファミリー共有可
OneDriveMicrosoft 365 Personal1TB69.99年間約0.07Office付き

※価格データは2025年10月時点の公式サイト情報(USドル表記)基準                  ※為替変動や地域差は考慮なし


評価と考察(長期利用シミュレーション付き)

表面上の1GB単価で見ると、DropboxやGoogle Driveが最も安く見えます。
しかし、pCloudの買い切りプランは一度支払えば以後の支出が発生しないため、長期利用ほど総支払額で有利になります。

3年・5年利用時の累積コストをシミュレーションすると、次のような結果です。

サービス名プラン3年間の総支払額(USD)5年間の総支払額(USD)
pCloudPremium
(買い切り)
200200
pCloudPremium
(年間サブスク)
約150約250
pCloudPremium Plus
(買い切り)
400400
pCloudPremium Plus
(年間サブスク)
約300約500
Dropbox Plus2TB約360約600
Google DriveGoogle One約360約600
OneDriveMicrosoft 365 Personal約210約350

結果を見ると、pCloud Premium Plus(2TB買い切り)は3年目以降に他サービスを逆転し、
5年利用時点ではDropbox・Google Driveよりも最大200ドル以上安い
という差が生まれます。

つまり、短期ではサブスク勢が安いが、長期では買い切りが圧倒的に強いという構図です。
また、同じpCloud内でも年額プランと買い切りを比較すると、約3〜4年で損益分岐が訪れるため、
長く使う見込みがある人ほど買い切りを選んだほうがコスパが高くなります。

pCloudは単なる“安いクラウド”ではなく、「支払いが終わる安心感」を提供するクラウドとも言えます。
初期投資型のモデルをどう捉えるかで、価値の見え方が大きく変わる部分です。

第5章|pCloudの価格モデルがもたらす本質的な価値


前章では、pCloudが「長期的なコスパ」で優れている理由をデータで見てきました。
ここではさらに踏み込み、pCloudの「買い切りモデル」がどのような心理的・実用的メリットをもたらすのかを掘り下げます。
単なる“安さ”ではなく、「クラウドストレージの新しい価値観」を形づくる要素を考察します。


pCloudの「買い切りモデル」がもたらす心理的・実用的メリット
  1. サブスクリプション疲れからの解放
  2. コスト意識の明確化と所有感の回復
  3. 長期利用者ほど報われる価格体系
  4. 企業ユーザーにも有効な固定資産的価値
  5. 「一度払えば終わり」の安心感が、日常の効率を変える

1. サブスクリプション疲れからの解放

ここ数年、クラウドだけでなく動画配信・音楽・アプリなど、あらゆる分野で「サブスクリプション疲れ」が指摘されています。
月々数百円〜数千円の支払いが積み重なり、「気づいたら毎月の固定費が膨らんでいた」というケースは多いでしょう。

pCloudの買い切りプランは、まさにこの疲弊した消費構造への“アンチテーゼ”です。
一度支払えば永久に容量が自分のものになるため、「来年も支払うのか」という不安がなくなります。
特に、ストレージを仕事のアーカイブ保管庫として使う人や、写真・動画を長期保存したい人にとっては、“支払いの終わりがある”という事実が、精神的な安心感に直結します。


2. コスト意識の明確化と所有感の回復

サブスク型のサービスでは、「毎月払う」ことに慣れてしまい、
総額でどれだけ支出しているかを意識しづらくなる傾向があります。
その結果、「安いようで実は高い」という矛盾に陥ることも少なくありません。

一方で、pCloudの買い切りは最初に“本当の価格”が見える設計。
最初に支払う金額は決して小さくありませんが、その分「これで終わり」という明確な節目があります。
この構造は、クラウドという“無形のサービス”に所有感を取り戻すきっかけにもなります。

クラウドを「借りる」のではなく、「自分の領域として持つ」。
これは、サブスク時代のクラウド利用において新しい選択肢を提示する価値観です。


3. 長期利用者ほど報われる価格体系

第4章で示したように、pCloudの買い切りは3〜4年を超えると他社よりも確実に安くなります。
たとえば2TBを5年使う場合、pCloudは400ドルで完結しますが、DropboxやGoogle Driveは600ドル以上に到達します。

これをさらに10年スパンで考えるとどうでしょう。
pCloudは10年間で支払い0ドル(すでに完了済)、
一方でDropbox・Google Driveは1,200ドル以上に達します。

つまり、「10年間安心して使えるクラウドを400ドルで手に入れる」というのが、pCloudの本質です。
この視点で見ると、pCloudは単なる格安サービスではなく、
“未来への先払い”によってコストを最小化する投資型クラウドだといえます。


4. 企業ユーザーにも有効な固定資産的価値

個人ユーザーだけでなく、フリーランスや中小企業にとってもpCloudの買い切りモデルは魅力的です。
クラウド費用を「ランニングコスト」ではなく「初期投資」として計上できるため、
将来的なコスト圧縮や経理の見通しの明確化にもつながります。

特に、データ保管量が一定以上で変動の少ない業種(ライター・デザイナー・映像クリエイターなど)では、
買い切りによる固定コスト化が会計上のメリットをもたらすこともあります。

クラウド利用を“毎年の出費”から“長期的資産”へと転換する。
この発想の転換が、pCloudの真の強みです。


5. 「一度払えば終わり」の安心感が、日常の効率を変える

意外に見落とされがちですが、pCloudの買い切りモデルは心理的なメリットも大きいです。
更新日を気にする必要がなく、解約忘れや値上げ通知にも縛られません。
クラウドが「使うことだけに集中できる環境」を生み出します。

さらに、pCloudはUIがシンプルで動作も軽快。
支払い構造のシンプルさとUIの軽さが相まって、
「管理に気を取られず、データ管理そのものに集中できる」――
これが、他サービスにはないpCloud特有の“快適さ”につながっています。


まとめ|支払いの終わりがもたらす“デジタルの自由”

pCloudは単なる「安いクラウド」ではなく、
「支払いの終わり」という新しい価値」を提案するクラウドです。

サブスクの便利さが当たり前になった今、
「終わりのある支払い」「所有できる安心」は、むしろ新鮮で合理的です。

pCloudは、デジタル時代の“所有と自由”を両立させる稀有な存在。
その価格モデルは、クラウド業界全体に“支払いの哲学”を問いかけています。

第6章|pCloudの強みと弱み


ここまで、pCloudの価格構造や長期的なコスパ、そして買い切りモデルの哲学的な価値について見てきました。
最後に、他社と比較した際のpCloudの強みと弱みを整理し、どのようなユーザーに適しているのかを明確にします。


強み
  1. 買い切り型プランによる長期的なコスパの高さ
  2. ヨーロッパ拠点による高いデータ保護意識(GDPR準拠)
  3. ファイル履歴管理や暗号化など、実用的な付加機能
  4. マルチデバイス対応と安定した操作感

弱み
  1. プラン設計が多く、最適な選択に迷いやすい
  2. 一部の高度な機能が有料オプション

強みについて:

1. 買い切り型プランによる長期的なコスパの高さ

pCloud最大の特徴は、「一度支払えば永久利用できるという買い切りモデルです。
年単位で契約更新が必要なDropboxやGoogle Driveと異なり、長期間の利用で支出が増えません。
特に、3年以上使う前提であれば、累積コストは他社を大きく下回り、
「長く使うほど得をする構造」が成立します。
この点で、個人利用から小規模事業者まで、固定費を抑えたい層にとって非常に魅力的です。


2. ヨーロッパ拠点による高いデータ保護意識(GDPR準拠)

pCloudはスイスに本社を置いており、EUの厳格なデータ保護法「GDPR」に準拠しています。
アメリカ拠点のサービスと比較すると、法的にユーザーのプライバシーが守られやすい環境にあります。
さらに、ユーザーはデータ保存先をEU内またはアメリカから選択可能で、セキュリティと柔軟性を両立している点も評価できます。


3. ファイル履歴管理や暗号化など、実用的な付加機能

pCloudは「価格が安い=機能が少ない」という常識を覆しています。
30日間のファイル履歴保存、共有リンクの管理、オフラインアクセスなど、
日常利用に必要な機能を標準で備えています。
さらに、有料オプションの「pCloud Encryption」を使えば、エンドツーエンド暗号化で
機密性の高いファイルも安全に管理可能。価格とセキュリティを両立した構成が強みです。


4. マルチデバイス対応と安定した操作感

Webブラウザ、デスクトップアプリ、モバイルアプリのいずれでも統一された操作感を実現。
同期スピードも安定しており、特にネットワークが弱い環境でもエラーが少ないのは好印象です。
UIもシンプルで、Dropboxに慣れたユーザーなら違和感なく使い始められるでしょう。


弱みについて:

1. プラン設計が多く、最適な選択に迷いやすい

pCloudは「買い切り」「年額」「月額」など複数の課金モデルがあり、
さらに暗号化機能や拡張履歴といったオプションも別途提供されています。
選択肢が多い分、自分に合った組み合わせを見極めるには一定の比較検討が必要です。
一方で、用途が明確なユーザーにとっては、無駄のないコスト設計が可能という利点にもなります。


2. 一部の高度な機能が有料オプション

暗号化専用機能「pCloud Encryption」などは別料金での提供です。
ただし、pCloudは標準で30日間のファイル履歴を保存でき、Google Driveなどの主要クラウドと同等の範囲をカバーしています。
より長期(1年間)の履歴保存や暗号化を重視する場合にのみ、追加費用が発生します。
つまり「標準機能で十分なユーザー」には問題ないものの、高度な運用を求める層には割高感が出ることもあります。


まとめ|中立的評価と結論

価格だけでなく、運用の柔軟性・拡張性を含めて総合的に見ると、pCloudは「長く同じ環境で使いたい個人・小規模事業者」に最も向いています。
頻繁に容量を変えたり、チーム単位で共同編集を行うようなユーザーにはやや不向きですが、
「安定」「長期利用」「セキュリティ意識」を重視する人にとっては、理想的な選択肢といえるでしょう。

つまりpCloudは、「支払いを終えた後も安心して使い続けられるクラウド」として、
価格競争だけでなく“信頼性”という観点でも他社と一線を画す存在です。

第7章 |pCloudを安心・お得に購入するならDownload GoGo!


ここまでの価格比較の結果、pCloudが長期的に見てコスパに優れていることが分かりました。
次に気になるのは、どこで購入すれば損をせず、サポートも安心できるかという点です。
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海外公式サイトで購入する場合との違い(価格面のポイント)

pCloudの海外公式サイトでは米ドル建てでの決済となるため、購入時点の為替レートに加えてカード会社の海外事務手数料(約3〜4%)が上乗せされる場合があります。
また、為替相場はカード明細が確定する2営業日後
のレートで計算されることが多く、
「購入時に思っていたより高く請求される」ケースもあります。

一方で、Download GoGo!では日本円で価格が固定されており、為替の変動や海外手数料が発生しません。
同じプランを購入した場合でも、為替や手数料を考慮すると2,000円前後お得になるケースもあります。


注意点(デメリットも含めて)

Download GoGo!はpCloudの日本総代理店として公式に販売を行っていますが、pCloud本社が実施する期間限定セール(例:ブラックフライデーなど)には対応していません。
そのため、「セールを狙ってさらに安く購入したい」という方は、公式サイトの動向を別途確認するのが良いでしょう。


まとめ

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第8章|まとめと次回予告


まとめ

今回は、クラウドストレージサービス「pCloud」と主要3社(Dropbox・Google Drive・OneDrive)の価格を多角的に比較しました。

pCloud最大の特徴は、やはり「ライフタイムプラン(買い切り型)」の存在です。
初期コストは高めでも、数年単位で見れば他社との差は明確で、長期利用者ほど得をする設計です。
一方で、サブスクリプション型の利便性やチーム運用のしやすさなど、他社にも強みがあります。
つまり、「どれが一番安いか」よりも、「自分の使い方に最適なのはどれか」を考えることが重要です。


次回予告

次回は、本シリーズ第2弾として「pCloudのセキュリティ面を徹底検証」します。
暗号化やデータ保護、プライバシー設計の観点から、価格だけでは見えないpCloudの実力を掘り下げます。
ぜひ次回もチェックしてください。


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