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やっとこさ「クラウド時代が来た!」と思ったら…またまたオンプレ回帰なの?勘弁してよ全く!

ここ10年かどうかはよく分かりませんが、近年、IT業界の大合唱といえば、猫も杓子も「クラウド!クラウド!クラウドォゥゥウウ!」でありました。クラウド?何それ美味しいの?みたいな感じでしたよね。
サーバーをデータセンターに置かなくても、ネットさえあれば世界中どこからでもアクセスできる。コストも運用も楽になる。IT担当者の頻尿や腰痛すら軽減される――そんな夢のような時代が到来した筈でした。しかしその実態は?なんだか全然楽になったような気がしないのは気のせいでしょうか。そうです気のせいです。
そして、せっかく苦労してクラウド化を進めたっちゅーのに、何やらここ最近、一部の企業や自治体で「オンプレ(オンプレミス/サーバやソフトウェアなどの情報システムを、使用者が管理している施設の構内に機器を設置して運用すること)回帰」という、何やら不穏な企てが、近頃ちまた、もとい、ちまきで話題になっております。
つまりはですね、「クラウドをやめて、自社でサーバー管理に戻ろう。大地の息吹を感じ、心に愛を掲げ平穏をもたらそう」というDEIっぽい動きです。
せっかく觔斗雲に乗って、蒼穹を突き抜け神域に至ったというのに、また濁世へ身を墜とさねばならぬとは。どんな罰ゲームなんでしょうか。
ではなぜそんな流れが?そしてその行き先は?ここはどこ?ワタシは誰?
オンプレ回帰の理由とは?

クラウド全盛の時代に、わざわざオンプレに戻る――これ、まるでスマホ時代に「俺はやっぱりガラケー派だ!」と言うようなものじゃないかと思わざるを得ませんが、実はその裏には、いくつか切実な事情と、人間らしい深層心理が隠れています。
どんなものでも、「自分の目で見える場所に置きたい」という安心感
人は昔から「手元にあるもの」に強い安心を覚えます。
財布やおパンツを肌身離さず持つように、「データも自社ビルの電算室に置いておけば安心!」と思うわけです。(データセンターに自社サーバを置く、『ハウジング』はこの際考えないことにする)です。
クラウドは便利だけど、実際には「どこの国の、どこのデータセンターにあるのか分からない」ことも多いワケでして。セキュリティ上の理由から、クラウドサービスのデータセンターの場所は、秘匿されている場合が結構あります。
これが一部の経営層や一部のIT部門の輩にとっては「見えない=信用出来ない。不安。」になるのです。
サブスク疲れとコストの読みづらさ
クラウドサービスは、原則月額課金が常となります。スタートアップ企業や個人なら「初期投資ゼロで助かる!うれちい!」となりますが、大企業クラスになると「使えば使うほど請求額が膨らむ」という恐怖に直面します。損益分岐点を越したら、オンプレの時よりコストが上がってしまう可能性もあるワケです。
特にAIや動画のようなデータ肥大系を扱うと、クラウド料金はまるでタクシーのメーターのようにカチカチ上がってしまいます(ただし、多くのクラウドサービスではコスト管理ツールが提供されており、予算上限の設定や利用状況の可視化が可能です。また、大規模な企業では大抵、割引価格が適用されます)。
ようするに生成AIを、ローカルPC上で、出来るだけ動かそうという試みがあるのも、何も叡智な画像を無制限に作りたいだけでなくって、一般業務で使う上においても、できるだけクラウドを使いたくない理由と必要性が充分あるワケです。
そこで「だったら一度サーバーを買って原価償却した方が、使い擦れば擦るほどコスト的にもメリットありそうだし、何より損益勘定が分かりやすいんじゃ?」という、会計屋野郎のよこしまな発想が働くワケですね。イヤですねー。変動費は諸悪の根源ですからね。
法規制・コンプライアンスの壁
金融、医療、自治体など、扱うデータが「人命や社会基盤」に関わる場合、クラウド利用には厳しい規制が付きまといます。
「国外にデータを置いてはならない」「自社が直接コントロールできる環境に限る」「叡智なデータをクラウド上に置いてはならない」などの、とてもキビシー条件があるため、クラウドを選びたくても制度上オンプレに戻らざるを得ないケースが多々あるのです。
勿論偉い人たちが、そこまで真剣にクラウドの安全性や危険性を熟知しているとは、とても思えないのですが、何事も先例主義って奴ですな。いやはや。
「クラウドって結局、他人のコンピューター」理論
エンジニア界隈では有名な皮肉があります。
「The cloud is just someone else’s computer.(クラウドとは、単に他人のコンピューターにすぎない。」)
つまりクラウドといえど、物理的には誰かのサーバーにしかすぎません。
障害が起きればアクセス不能になるし、管理者のポリシー変更ひとつで、仕様がコロッと変わります。
この、自分自身では、何一つ自由に制御できない「もどかしさ」が、「じゃあ自分たちでやろうぜぃ」とオンプレ回帰を後押ししているのです。
オンプレ回帰は「安心したいから」という表向きの理由があります。
しかし突き詰めると、「クラウドの見えないリスクが不安だから」という、拗らしまくった、厄介な人間心理の裏返しでもあります。
クラウドの便利さを享受しながらも、その「見えない部分」に疑心暗鬼になり、オンプレに回帰する――このハートウォーミングな愛と憎しみの揺れ動きこそが、近年の潮流なのです。とは言え……。
オンプレの現実:サーバーは燃える、壊れる、沈む、走る、滑る、見事に転ぶ

オンプレの良さは「自分で全部コントロールできる」こと。
でも、それは同時に「全部自分で責任を負う」ということでもあります。
クラウドでは、金さえ払えば、サービス提供者が肩代わりしてくれるリスクを、オンプレではモロに自分自身で抱え込むことになるのです。分かっちゃいる筈なんですけど、(会社を)辞められない。
オンプレ回帰派の人は、本当にそこまで深く考えているんでしょうかねぇ。ワシャ良く知らんでよ。
火事:燃えたら最後
サーバールームは空調も防火設備も整えているから大丈夫?
……と思いたいですが、火災はしばしば「想定外」からやってきます。
電源タップの過負荷、隣室のコンセント火花、タバコの不始末、建物全体の火災……。掃除のおばちゃんがサーバのコンセントを引き抜く可能性だってあります。
いったん炎が広がれば、ラックも配線もすべて炭。バックアップも同じ建物に置いていれば一緒に灰。
「データは煙とともに消えました」なんて、ブラックジョークにもならない結末です。上手いこと言ってみました。
水害:水に沈むサーバー
地震国・日本で増えているのが、津波や洪水。
サーバールームは地下に置かれることもありますが、これが水害に最悪の相性。
建物の排水ポンプが壊れれば、たった数分で「サーバーの冷却ブール」がいっちょ上がり。
もちろん電源ショートで機器は全滅。ハードディスクは水没したら完全にアウトです。
「データが魚と一緒に泳いでいます」なんて笑えない話ですよね。自分で書いていても笑えませんでした。
停電:電源が落ちれば、業務も落ちる
オンプレ運用にはUPS(無停電電源装置)が必須ですが、それはせいぜい数分~数十分の延命。
大規模停電が半日続いたら? サーバーは沈黙、業務もストップ。思わず呼吸を止めて真剣な目になってしまいます。
クラウドなら複数拠点の冗長化でほぼ継続できますが、オンプレは建物単位でゲームオーバーです。
「復旧は電力会社のご機嫌次第」なんて、事業継続計画(BCP)としては、ちと不安すぎます。
機器故障:ハードは必ず壊れる
ハードディスクの平均寿命は3~5年。SSDも決して無限ではありません。
ファンが止まれば熱暴走、電源ユニットが飛べば突然死。障害のショックで担当者もショック死。
オンプレは自分で保守パーツを管理し、交換タイミングも見極めなければならない。
「昨日まで元気だったのに、今朝起きたら息をしていない」――そんな筆者のような無慈悲な逝き方をするのがオンプレミスのサーバーです。
人的リスク:人間のうっかりは止められない
サーバー室に入った新人がLANケーブルを誤って抜いた。
運用担当がパッチ適用を忘れてセキュリティホール放置。
「人為的ミス」はクラウド以上にオンプレを苦しめます。
クラウドなら24時間365日、専門チームが監視してくれますが、オンプレミスは「夜中のアラートは当番のスマホ直撃」です。旅行にも行けませんし、おちおち寝てもいられなせんし、トイレにも行けません。
オンプレに戻る人たちは「クラウドは信用できないから安心のオンプレへ」と言います。
でも実際は、オンプレこそ物理リスクの塊。
火事・水害・停電・故障・人災・地震雷火事親父――どれか一つでも起きればアウト。
まるで「自宅で現金を保管する方が銀行より安心」と言って、金庫ごと泥棒や火事に遭うようなものです。アホ丸出しです。
クラウドの逆襲:燃えない、沈まない、でも高くない?

ここで改めてクラウドの価値が見直されます。
クラウドならデータは遠隔地に分散保存。地震が来ても津波が来ても、火事だとしても、全データセンターが一斉に破壊消滅しない限りは、おそらくデータは無事(全世界が核戦争で焦土と化したらさすがにダメかもしれませんが)。
ただし、多くのクラウドストレージは月額課金。長く使えば使うほど「気づいたら車や家が買えるくらい払ってた!」なんて話も珍しくありません。これは困った!
そこで、「燃えない安心」と「コスパ」を両立できるサービスが注目されています。そんなサービスあるの?……実はあるんですねぇ。
そこで登場!買い切りクラウドサービス「pCloud」について

ここでちょっとユニークなサービスを紹介しましょう。
スイス生まれのクラウドストレージ pCloud。クラウド界隈では珍しく、「一度払えばずっと使える」という買い切り型プランを持っています。
Download GoGo!/クラウドストレージ pCloud 2TB
https://d-gogo.com/products/pcloud-2tb
「月額課金?もうサブスク疲れで胃もたれの太田胃散です」なんて人にとっては救いの神。
支払いは一回きりで、あとは99年(ほぼ一生分?99歳以上長生きする人を除く)使い続けられる仕組みです。計算すれば、数年分のクラウド利用料で元が取れる。これはちょっとした「定食屋の大盛り無料サービス」以上のインパクトです(ちょっと例えが悪いかな)。
容量は2TBのコースが大人気ですが、あとから500GBや10TBなどを追加して、最大17.5TBまで拡張も可能。
つまりは「最初は小食だけど、後で大盛り派に転向」しても大丈夫なわけです。
安心のスイス仕込みセキュリティ
pCloudが面白いのは、ただの安いクラウドではなく、セキュリティと信頼性にも力を入れている点です。
本拠地のスイスは、ゴルゴ13でもお馴染みのスイス銀行があることからも分かるように、金融やプライバシー保護に超うるさい国のお膝元なので、そのあたりの設計思想はガッチリ。
さらに日本国内でも ASPIC認定(クラウドの安全性・信頼性を審査する制度)を取得しているので、「海外サービスだから心配…」という声にも胸を張って答えられます。
加えて「pCloud Encryption(オプション扱い)」というゼロ知識暗号化機能を使えば、運営ですら中身を見られないフォルダを作成可能。パスワードを忘れたら自己責任で詰みますが、その分セキュリティは鉄壁です。
まさに「データの秘密基地」です。
日常的に「外付けドライブ感覚」で使える!
Windows、Mac、LinuxからiOSやAndroidまで幅広く対応。しかも「仮想ドライブ」方式を採用していて、パソコンからはまるで外付けHDDのように扱えるのが便利です。
クラウドにデータを置きつつ、ローカルと同じ感覚で操作できる。つまり「オンプレ的な触り心地 × クラウド的な安心感」という、いいとこ取りの体験なんですね。
さらに、Google DriveやDropbox、FacebookやInstagramのデータもまとめて移行可能。SNSに埋もれた写真を一気に避難させるなんて使い方もできます。
音楽を保存しておけばクラウド上でプレイリストを作ったり、簡易プレイヤーで聴けたりと「おまけ機能」も豊富。クラウドなのに我々の生活と心に寄り添ってくれるのがオレンジ色のニクい奴です。
「海外サービス?英語はちょっと…」な人にも安心
そして忘れてはいけないのが、日本語サポート。
購入を仲介している「Download GoGo!」経由なら、日本語での問い合わせにも対応してもらえるので、英語アレルギーがある人でも安心して利用できます。支払いもクレジットカードやPayPay、コンビニ払いまで揃っていて、むしろ国内サービス顔負けの柔軟さが魅力的ですね!
オンプレか?クラウドか?それともハイブリッドか?

今後の展望としては「完全オンプレ回帰」というよりも、「ハイブリッド型」が主流になりそうです。
つまり「重要なデータは自社で管理しつつ、消えては困るものはクラウドにも保存」という、大谷翔平ばりの二刀流。
実際、企業のデータは膨大。すべてをオンプレで守るのはコストもリスクも高い。
かといってすべてをクラウドにするのも不安。
そこで「クラウドをバックアップ兼セーフティネットに使う」という考え方が、今後ますます広がるでしょう。
まとめ:燃えない安心を、あなたの手に

オンプレ回帰が注目されるのは、クラウド万能説に一度疑問符がついたから。
でも、物理的リスクを考えれば「クラウドは消えない安心」を提供してくれます。
特に pCloud のような買い切り型クラウドなら、「月額払い続けて青ざめる」こともなく、「燃えて灰になる」こともありません。
セキュリティとコスパを両立させつつ、「消えない恋のように、データも消えない」わけです。
オンプレに回帰するかどうか悩む前に、まずは pCloud でクラウドの新しい形を試してみてください。
未来のデータ保存は、「消えない恋」と「買い切りの安心」がキーワードです。



