OpenCLの追記事項

2009年06月10日 | カテゴリー アーカイブ | コメントする 

 昨日、MacOS X Snow Leopardに採用された数々の技術について解説していきましたが、もうひとつ説明が抜け落ちていたので、追記。
 多くのWindowsユーザにとって関係なさ過ぎると思われているのか、この手の記事は読まれないことが多いのですが、むしろWindowsユーザにとって朗報。是非理解して読んで欲しいです。

 GPUの空き容量をCPU的に使用することで、全体的なパフォーマンスを向上させる技術「OpenCL」ですが、これは昨日説明したとおりのような仕組みで、普段そこまで使い切っていないGPUの余力を、CPUの処理へ回してしまおうという新しい技術です。この技術を採用したソフトが登場すると、そのアプリケーションソフトは劇的に速くなるはずです。
 ただ、この技術は、もう一つの意味があります。
 従来はソフトとハードは複雑に噛み合って設計されるもので、具体例を挙げれば、例えば旧MacはPowerPC(PPC)というCPUを採用しており、IntelCPUとは別の仕様でした。必然的にソフトの設計も大きく異なり、MacとWindowsの間に互換性がなかった最大の要因はそこにありました。ところがOpenCLは、GPUをCPUに見立てて使う技術です。つまり、CPUを選ばない技術です。従って、OpenCLの技術がこのまま進化を続けていくことになれば、将来的にはハードウェアの仕様に関わらずソフトを開発することができるようになる……ということなのです。
 このOpenCLは業界標準の技術です。今後この技術が伸びれば、モバイル機器との差が小さくなり、WindowsでもMacソフトが、MacでもWindowsソフトが使える……OSですらそうなるかも知れませんね。

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