お前と、くま社長の、カレー談義。

 僕が個人使用の目的で自作したWindows用パソコンを放出します。
 かなり細部まで金をかけた作品なのですが、お値段70,000円(送料、梱包料込)にてお譲りいたします。

この雄姿に惚れた方、是非!

背面図。USB挿し放題です!

中身。空冷重視で作っています。

概要

 平成20年6月に製作した自作機です。1年弱使っていますが、その後Macに乗り換えたため保管してありました。
 細部まで結構いいパーツを使っていますので、まだまだ現役で行けるレベルだと思います。ただ、自作機ですのでメーカー保証などはありません。何かトラブルがあった場合は自力で解決できる方に購入していただきたいと思います。
 部品の故障等については、商品到着後10日間対応します。技術的な質問でなく、故障や不具合、重大な欠品等の問題のみでお願いします。

仕様

CPU Intel Core 2 Quad Q9450 (2.66GHz、12MBキャッシュ、45nmプロセス)
マザーボード Gigabyte GA-X48-DS5 (X48チップセット搭載)
メモリ UMAX DDR2 4GB(2GB×2)
グラフィック 玄人志向 GeForce 8800GT PCI-Express 512MBメモリ搭載(型番不明)
サウンド オンキヨー SE-200PCI LTD
HDD HGST HDP725050GLA360 500GB 7200rpm SATA300
DVD Pioneer DVR-A15J(DVD-RWスーパーマルチドライブ)
ケース Antec Nine Hundred
電源 Enermax Liberty 620W
ファン 前方2、上面1、後方1

I/O
USB 8
IEEE 2(大・小各1)
LAN 2
PS/2 2(キーボード、マウス各1)
サウンド各種ポート
詳細はギガバイトの商品説明をご覧下さい。

・販売するのは本体のみです。キーボード、マウス、モニタ等は付属しません。
・OS等は付属しませんが、希望ならリニーズ堂のサイトでご覧下さい。購入時に一緒にご注文にただければ、ソフト1本につき500円値引きして同梱させていただきます。

加工

・グラフィックカードは、ザルマンのクーラーに換装しています。音が比較的静かで、効果も大きいです。
・CPUクーラーはサイズ社のクーラーを使っています。
・クーラーそれぞれの型番までは覚えていません、ゴメンナサイ。
・OCなどは一切していません。

欠品、留意点等

・パーツそれぞれの外箱等は付属しません。
・取扱説明書は現存する分は全てお付けします。ドライバCD-ROMは恐らく全て揃っています。
・自作で使わなかった細かいケーブル等は処分してしまったものあります。
・ケースはNine Hundredの旧型で、前面部が5インチベイに埋め尽くされているモデルです。当時も入手困難で、店頭展示品を譲ってもらったため、ケース底の足が1つだけ欠品していました。紙や木で固定して、ガタつかないようにしてご使用下さい。
・想像していたより酷くはなかったですが、空冷のため音はします。個人差で「耐えられる・耐えられない」はあると思うのですが、音はするもんだと認識して下さい。
・クーラーファンが大量に搭載されているので、結構空気中の埃を吸着します。エアコンフィルタなどを利用すると良い感じです。

その他

・現在、HDDはフォーマットを掛けてしまっております。型番・品番等の詳細な情報はお答えできない場合があります。
・確認のためにパーツを調べる……気が向けばやりますが、日常業務が結構忙しいので、原則勘弁して下さい。

Popularity: 3%

 インドはニューデリーにあるコヒノール(Kohinoor)という会社のレトルトカレーを、ちょいまちさんから送っていただいたので、早速ご馳走になりました。

いわゆる「ダルサグ」。100%ナチュラル、無添加の食品だそうです。

ダルサグはインドではかなり広く食べられているカレー。それだけに味に興味が。

カレーの分量が想像以上に多かった。開けた瞬間「美味そう」と直感。

 開封した瞬間、「これは美味いかも」と認識。結構薫り高く、見た感じが既にインドカレーのそれです。ダルカレーひとつとっても、分かっている人が作ったカレーと、そうでない人が作ったカレーでは見た目が全然違います。複数のインド人、ネパール人から聞いたのですが、ダルは丹念によく洗い、その上でよく豆を煮込みます。ダルを指の腹で軽く押して潰れるくらい煮込むと、煮汁にもダルの粒子が溶け出して、それで作ったカレーは大変旨いのです。このカレーはまさにそんな感じのカレーでした。
 分量が多いのもインド的。恐らく日本にあるインド料理店のスパイスはここが入手経路じゃないか、というくらい有名な「アンビカ」が作ったレトルトカレーもそうですが、分量が非常に多いのです。日本のレトルトカレーが180〜230gが多いのに対して300gも入っています。銀座カリーが200gです、と言ったら比較できるかも知れないですね。

 早速一口。
 うん、美味い! こりゃ上位ランクですよ、奥さん!
 ダルサグだったから余計そう感じたかも知れませんが、アンビカより基本に忠実で、より手作り感があるような気がします。塩メインの素直な味付け、良い感じのスパイシーさ、食べていてレトルトであることを忘れそうです。
 ただ、唯一残念だったのが、ほうれん草の色が退色しており、パッケージのような緑っぽさと言うより、くすんだ色をしていて残念な感じになっていました。無添加なのでやむを得ないのでしょうが、ちょっと残念。
 でも、味わいは良好。とても美味しいカレーです。仕事でどうしても外出できない今日みたいな日に、カレーゲージを回復させるにはぴったりです。

 久々に良いものを食べさせていただきました。
 ちょいまちさん、ありがとう!

Popularity: 5%

Kugelschreiber K250 Blau-Marmoriert

 オマケ、といったら8,400円もしたボールペンに悪いだろうか。
 複写用紙など、万年筆では書けない用紙にも、自分のお気に入りの道具を使いたい。せめて、あんまり誰も持っていないボールペンがいい。僕が選んだのは、トラディショナルのK250 マーブルブルーだった。M800、M405、そしてK250。これでペリカン3兄弟と呼びたい。
 あくまで万年筆を使えない時の補助的な立ち位置ではある。しかし結構重みがあって高級感がある。ノック式で、結構大きく「カシャッ」と鳴る音がいい。元気に跳ね返るノック部は繰り返し押していると妙に気持ちが良かったりする。
 ボディも流線型のシンプルな構造。持ちにくさが全然ないのも好印象。トラディショナル(スーベレーンの廉価版)でもクリップはペリカンの嘴をかたどっていて微笑ましい。
 悪くない奴。オマケなんて言って悪かった。君も立派なペリカンだった。

Popularity: 3%

Pelikan Souverän M405 Schwarz (Federbreite:M)

 森山モデルの圧倒的な書き心地を前に、一時的にPC対面時間が減少するという奇跡(!)まで引き起こしたスーベレーン M800 緑縞ですが、3Bならではの弱点がありました。
 実は、文字が太すぎるのです。
 日記帳や業務メモ帳はB罫のノートです。ここに3Bの太字を書いていくのは大変な困難です。文字が滲むので、あとで読み返すとよく分からない字まで……
 アイデアノートは無地であったり、罫線があっても気にしないで書いているので良いですが、日記や業務ノートはなかなかそう言うわけにはいきません。
 せっかくだから、できるだけ長く愛すべき万年筆に触っていたい……
 贅沢というか、もはや他人にはどうでも良さそうな話について大いに悩んでいると、
 「そういう用途なら、むしろM400くらいがお奨めですよ」
 と森山氏がアドバイスして下さった。

小さいだけで凝っているのは変わらない。M800と全く変わらないクオリティを実現している。

大きさ比較。M800の方が一回り大きい。実際に手にすると随分違うように思うのは、やはり重量感の違いだと思う。

 早速実物を触らせてもらったが、その絶妙なコンパクトさにグッときます。
 長さは、いわゆる一般的なボールペンとほぼ同じくらい。普及品のボールペンと比べると軸そのものは太い(2倍くらいあるかな)ですが、持った感じ太いなぁ、という印象はありません。意外と手にしっくり来る感じがあります。このM400というモデルは女性にも人気の種類らしく、確かに僕の妻も「見た感じより持ちにくくはない」と言っています。
 M800とは比べものにならないほどの軽さにも驚き。
 M800では、ペン先が紙面から浮かない程度の絶妙な重量感が特長で、文字を書いている間、不思議なくらいの安定感があります。人間が文字を書く時、気づかないながらにペンを支えるためにわずかな力をペンに対してずっと入れ続けているのですが、このM800はペン自体の重量のために余分な力を加える必要性がなく、それがひいては長時間の筆記でも疲れを感じない秘密となっています。
 ところが、このM400は軽い。驚くほどに軽い。値段が値段だけに勇気は要りますが、指先でクルクル回しちゃいたいくらい軽いのです。
 この軽さに不安を感じている様子を見てとったのか、「業務メモなら、長時間の筆記というわけではないと思いますから、この軽さでも特に疲れるということはないと思います」と森山氏。なるほど、確かに業務メモ帳の筆記時間はせいぜい15分程度。日記だってそんなに時間をかけて書かない。延々と書いているのはむしろM800を使う時ですから、この心配は無用かも知れません。
 「ペン先も硬くて、どちらかというと筆圧の強い人向けです。でも、業務メモって意外と速記気味になるでしょう? そうなると幾分筆圧が強くなるから、M400の方がピンとくると思います」
 そこまで読んで薦めてくるとは、さすが森山氏だと改めて感動。
 初心者の人は万年筆を先の方で持ちたがり、玄人になればなるほどペン尻に近い部分を持つように変わってきます。ペンを持つ時に余分な力が入っていると先端の方を持つ方がバランスが良く、余分な力が抜けると万年筆自体の重さで筆記する方が楽になるので後ろの方を持つようになるのです。このM400はキャップを外した状態ならコンパクトに取り回して使えるし、キャップを後ろに付ければペンの後ろを持った筆記にも耐えられるようになります。その自由度の高さもこのペンの魅力のひとつだと思います。

持った時の安定感が全然違います。僕の場合のベストポジションは比較的後ろの方。

M405だとこんな感じの持ちようになります。キャップ付ければ持ちやすいですね。

 「か、可愛い……」
 でしょう、と言わんばかりに森山氏がニヤリとされる。これはもう、買わないわけにはいかない。
 早速ペン先BのものをM字に研ぎ出してもらうことに。
 「ところでシルバー、どうですか?」
 森山氏の薦めているのは400のシルバートリム405シリーズのこと。
 400シリーズはキャップの天冠部やクリップなどの装飾が金メッキ加工されています。これが405になるとロジウム加工となって銀仕上げ(シルバートリム)となっています。
 M800は金だったので、今度は銀もどうですか、ということ。もちろんその提案に乗らせていただきました。
 今度は縞なしのブラック。シンプルさをコンセプトにまとめ上げたかったのです。青縞と銀か、黒と銀かで迷ったのですが……
 「インクは……何かお奨めのものは?」
 「ターコイズとの対比なら、ブラウンはキレイですよ」
 試してみると意外と良い感じの色合いです。黒のボディとの調和も取れています。即決、このペンはブラウンとなりました。

14金装飾が施されたペン先。M800と同じ装飾が、軽くてもこれが「Souverän」であることを証明していると思う。

 10日後、仕上がったM405を受け取りに再訪。
 「M800のようなヌラヌラはないですよ」
 と先に断られていましたが、やっぱり職人芸です。素晴らしいインクの出具合に感激しました。M字なので決して出過ぎて文字が潰れるほどではなく、それでいて擦れるようなケチな出方でもない。絶妙なインクの流出具合です。使い込んでみて思うのは、常におろしたてのようなインクの出方をしてくれ、切れることのない泉が組み込まれているんじゃないか、と錯覚しそうなほどにヌラヌラな書き心地がずっと維持されています。
 確かにM800と比べるとペン先は硬い印象があります。しかし、用途が用途だけに、ガーーッと書いていってキュッと小ぎれいに止まってくれるイメージのペン先にまた惚れ込んでしまいます。M800は急には止まれないイメージで、徐々に息を吐くように止まるような感じがあります。やっぱり歴然とした使い分けがそこにはあるのです。
 持った感じとしても、M800のような余りに太いボディより、このくらいの方が普段使いには魅力的です。気軽に持ち出してキュッキュッと書き込み、サッとペン入れに仕舞う。そこに躊躇もなければ、もったいぶった儀式もなく、ただ気持ちが向いた時に使えるという森山モデルが僕の手元に。これは随分素晴らしいことのように感じます。
 M800は僕にとって「頼るべきもの」で、M405は「飼っているペット」のような存在、と言えばかなり精度の高い表現だと思います。
 可愛いやつ、僕の手元でいつも元気にコロコロしているM405は、これもまたこだわりの逸品であると僕は大変満足しています。

Popularity: 5%

Pelikan Souverän M800 Grüngestreiften (Federbreite:3B)

 僕の愛用品、ペリカン社のスーベレーン M800 緑縞 森山モデルです。ペン先が紙面から浮かない程度の絶妙な重量感、しっくりと手に馴染む若干太めなボディ、調整され、まるで紙の上を走るようにスルスル書ける感覚……売文を生業とする僕にとって、彼はまさに頼りになる相棒です。緑縞という、ちょっと変わったデザインにも込められたストーリーがあって、それまでもが僕の想像力をかき立てるものがあります。この万年筆を手にして以来、銀行などで使う複写用紙、水性ペン禁止の書類以外でボールペンを使うことが滅多になくなってしまったほど、僕にとって深く愛すべき1本となっています。

 僕が初めて万年筆と出会ったのは、多分小学生の頃。学校の先生がプラチナのデスクペン(DPQ-700)を持っているのに憧れて、町の文具店で買ったのが初めてだったと思います。万年筆の使い方も全然知らない子どもですので、当然使えるはずもなく、「物凄く使いづらく、よく出なくなるペン」という印象が強烈に残りました。僕と万年筆の出会いは、決して良質なものではなかったということです。
 ところが大学生になって、遅ればせながら国文学に興味を持って自分の意志で勉強に打ち込むようになった頃、原稿用紙に文字を書くことが大変増えたことから、再び僕の中で万年筆への思いが込み上がってきました。当時、メインで使っていたのが300円相当のインクペンだったのですが、何しろ大量の文章を書きますから半月もするとインク切れになってしまいます。300円なりに気に入っていたインクペンですが、ある日、ついにどの店に行っても見なくなってしまいました。どうやら生産が停止されたみたいなのです。結局別のペンを探すことになったのですが、その時手に取ったのが、小学生の時に買って使わずじまいになっていた、あの万年筆でした。
 大人になって使い方も分かるようになり、書き味に対する好みなどへの理解もある程度持って、使っているうちになかなか良いものだと思うようになってきました。安物の、ペン先だってスチール製ですから、どうしたって書き味が良いはずもなくて、頻繁に掠れたり、インクの出が悪くなったりするのですが、それでもなかなか悪くないと思ったのは、ドイツの親しい友人の多くがそれぞれに自分の万年筆を持っていて、その持ち物に結構こだわる様子を見ていたので、これに影響を受けたのは確かだと思います。彼らが持っている万年筆は本当に格好良い道具、普段使いの万年筆、生活の中のおしゃれっ気、というイメージがあって、当時も今も彼らのスタイルに強い憧れを感じています。

 数年前、インターネットで偶然見つけたのが、森山信彦氏の工房「フルハルター」です。そもそも万年筆の高い、安いの決定的な違い(ペン先)を知らず、そのペン先を調整するという行為自体をイメージすらできなかった僕にとって、森山氏の仕事は大変な驚きでした。こんな仕事があったなんて! こんな方法で自分用に調整された万年筆が作られるなんて!
 こういう人の存在を知って、ムズムズしない僕ではありません。早速にフルハルターへお伺いしました。
 唐突に伺った挙げ句、まずはお話だけでもお聞かせいただきたいのですが、と恐る恐るお願いしてみると、森山氏は笑顔で快諾してくださいました。
 森山氏は、無調整の万年筆を量販店で買い、その書き味が悪くて使ってくれなかったら、それはとても悲しいことであると僕に語ってくださいました。森山氏は顧客の万年筆の持ち方、筆跡などから、万年筆を持ったときの角度や筆圧を割り出し、ペン先の微妙な紙へのアタリを調整してくださると言います。通常、ペン先は主にイリジウムという稀少金属を用いており、これが耐食性・耐摩耗性に優れていることから採用されているのですが、一般的に売られている状態ではこのイリジウムが特に調整されていないためにカドが立っていたりするので、ペンの持ち方によってインクが掠れたり、出にくかったりする現象が生じるらしいのです。森山氏は顧客のクセを見抜いてイリジウムを研磨し、カドを取って丸みのあるペン先にし、紙面と接する部分に中心が来るように、その微妙な角度を調整してくださる。だから持ち主以外の人には使いにくく、持ち主には実に素直なペンになるそうです。素晴らしい!
 さらに森山氏は実際の万年筆を見せてくださいました。

クリップの部分がペリカンの嘴を模しているなど、結構芸が細かいのです。キャップの口には金装飾で「Pelikan Souverän Germany」の刻印が。

 この時出会ったのが、ペリカンのスーベレーン M800でした。第1印象は、「あ、面白いデザイン」でした。万年筆に渋さを求めていたので、理想的なデザインはモンブランっぽいものでした。だから茶色の縞模様(フルハルターで見せて貰ったのは茶縞だったのです)の万年筆はどちらかというと僕の路線からは外れていて、実は余り候補に上ってこなかったのです。
 後日、ドイツの友人の1人が「俺の万年筆は茶縞だよ」と言って写真を送ってくれたのですが、何となく彼らの持っている万年筆が黒っぽくて渋くて格好良いなぁ、というイメージがとにかく先行していたので、正直スーベレーンにはグッと来ませんでした。
 ただ、魅力に感じたのは吸引式という機構です。森山氏によると、ペンをそのままインク壺にドブンと直接突っ込んで、ペン尻をくるくる回すとインクが充填されていく。逆に回せばインクが排出される。インクの出し入れを繰り返せば掃除の役目も果たし、メンテナンスする必要はないとのことでした。事実、現在まで僕は掃除らしい掃除は一切していません。じっくり使ってやり、折に触れてインクを吸引しているだけです。
 悲しいかな、現在万年筆の多くがコンバータ式を採用しており、コンバータにインクを充填させて使うタイプが主流です。機構自体が廃れてしまっていて、現在はペリカンとアウロラの一部だけにとどまっています。ペリカンの万年筆にグッときたのは、むしろこの部分に対する思い入れに共感した事が大きいように思います。最近も森山氏とお会いした際にこの話題になったのですが、「これだけ合理的な仕様なのに、廃れてしまったのが残念でならない」と言い合っていました。

このようにペンごとどっぷり入れてしまう。

ペン尻の部分をクルクル回すと、このように隙間ができる。これを戻す過程でインクを吸引する仕組み。

ペンを引き上げたところ。黒いグリップ部分までインクに浸ける。

 しかし、デザインです。嫌いと言うほどではないにせよ、渋いデザインを期待していた僕としては、縞模様のスーベレーンのボディには余りそそられるものを感じませんでした。ところがドイツの友人が「Souverän の Streifen(ストライプ) にはこだわりがあるんだ」と前置きして、実はあの縞模様は種類の違う2色の樹脂を交互に引き延ばして整形する、しかも手作業で! という話を聞いてしまったものだから、俄然見る目が変わってしまいました。本当に僕は影響を受けやすい人です。「97年のペンオブザイヤーで一番人気だったのは緑だよ」とも教えてくれたので、この段階でほぼM800の緑縞に決定していました。

透明樹脂、着色樹脂を交互に重ね、整形したボディ。手作りなので、この世にふたつとして同じものはない。

 数ヶ月後、改めて森山氏にお願いして「優れもの(Souverän)」の調整をお願いしました。ペンの太さは、3Bを3Bとして研ぎ出して貰いました。
 当たり前のことですが、ペンの太さが細ければ細いほどイリジウムの量が少ないのです。そのため、3BからBやMに研ぎ出すというのが森山氏のスタイルらしいのですが、僕は太字の方がよかったので、敢えて3Bを3Bのまま研ぎ出して貰うようにお願いしました。
 万年筆の魅力は、書いた文字の様子にあります。水性のインクが滲む様子、濃淡の美しさ、こういう部分に個性が出てくる楽しさが万年筆の面白みなのですが、細字では今ひとつ表現しにくいのです。太字には最も万年筆らしい個性があって、僕はそれを求めて3Bでお願いしたわけです。
「では、ここに住所と電話番号、名前をどうぞ」
と、紙と万年筆を渡されて、かなり緊張しながらなんとか書き上げました。このとき、森山氏は僕のペンの持ち方や角度、筆圧などを見極めているそうで、後日心に余裕ができてからお聞きすると、
「そりゃ緊張しない人なんていないと思います。プロにじっと見られて書くのに、緊張しない人はまずいないと思いますよ。その辺は経験で、ちゃんと割り引いて見ているので大丈夫です」
とのこと。ただ、その時はやたら緊張したことで後悔し、ひょっとして凄く違った研がれ方をされるんじゃなかろうか、と不安で仕方ありませんでした。

 10日ほど後、森山氏から「完成しました」との連絡。矢も楯もたまらず、といった風でフルハルターに駆けつけると、いつも通り落ち着いた雰囲気の森山氏が待っていてくれ、僕のスーベレーンを手渡してくださいました。
 恐る恐る試し書きをすると、驚き! 本当にスルスル、ヌラヌラとインクが出てきます。
 紙面に当たるペン先の柔らかいこと。
 そして、ごく自然に、たっぷりとインクが流れ出てきます。この表現を作家の山口瞳が「スルスル、ヌラヌラ」と表現したとかしないとか。実感が伴うと大いに頷けるものがあります。
 この部分、むしろ1本はネット購入なんかで安く売っているペリカン万年筆を買って、しばらく使ってみると良い。この経験がないと、世の憧れである森山モデルの真の素晴らしさは理解できないと思います。市販のペリカン万年筆だって、決して悪い商品ではありません。むしろドイツマイスターの真骨頂であるスーベレーンが、森山モデルでなかっただけで価値が皆無になるわけではないでしょう。……ただ、違う。森山モデルと比較して、全然違うことに気がつかないはずはない。僕はつい先日、吉祥寺ユザワヤが閉店するのに際し、スーベレーンが半額になるセールがあって妻のために求めたのですが、使ってみてあまりの違いに愕然としました。さすがにこの違いすぎる違いに気づかなかったら、それこそ宝の持ち腐れであると言うべきでしょう。

ペン先。18金装飾なのは工芸的側面とインクによる腐食を押さえるため。会社ロゴのペリカンと18C-750(金の含有量)、太さである3Bの刻印が見られる。


ニブポイント。これがイリジウム。森山氏によって整形され、とんでもないアタリの良さに生まれ変わった!

 インクの色は「ターコイズブルー」で。ペリカン万年筆の正統派と言えば「ロイヤルブルー」だと思います。どちらにするか迷いましたが、ターコイズブルーの鮮やかさ、濃淡がはっきり出そうな雰囲気が気に入ってこの色をチョイスしました。万年筆は途中で色を変えるべきではないと僕は思います。かなりペン自体に負担をかけることになるので、一度決めたらインクは絶対に換えないつもりです。
 万年筆とインクを受け取って、ほくほくして帰宅。密かに自室に籠もり、いざ、早速……
 一種の麻薬みたいなもので、このペンでやたら何かを書いてみたくなる衝動がしばらく続きました。スーベレーン、“優れもの”と銘打たれたペンだけに、使えば使うほど手に馴染む太めのボディ、ペン先が浮かない程度の絶妙な重量を実現した安定感、そして森山氏の調整によって真価を得た滑るペン先。書いていくほどに味が出る、書いていくほどに手に馴染む、初めての経験に相当驚いたものでした。
「最初は違和感があることもあると思うけれど、そのうち解消されます。使い込んでください」
 実際、3Bという太いペン先のために、書き出しにインクが出ないことが当初は頻繁にありました。一旦インクが流れ出せば全然そういうこともないのですが、最初の一筆目で全然インクが出ない……相当長い時間試行錯誤して、ようやく流れはじめるという具合でした。これは太字のペン先によくあることらしく、森山氏は「使い込んでいくうちに解消されていきます」と仰っていたのですが、驚くべきことに、本当に最近では少なくなりつつあります。出ないときでも、「ん……」とほんの少し紙面に押し当ててやると簡単に流れ出るようになりました。こうなるともう、かわいくて仕方がありません。

 元々字は下手な方ですし、仕事柄多作であることを求められるので、あんまり落ち着いて書き味を楽しむことはないのですが、思索の旅に出て、その中で思いつく単語を書き出し、是非に盛り込みたい台詞や表現を書き出すとき、僕は決まってこの万年筆を使います。科学的には根拠のないジンクスみたいなものですが、この万年筆を持っていると、それだけで落ち着くのです。パソコンに向かうときは文章を書き上げるとき。その前段階の儀式として、万年筆でプロットを書き出す。その時は決まって深夜で、家族が寝静まってから。静かに、心落ち着けて、じっくりとやっていくのが楽しい。そういう思索の合間に緑縞のボディを眺めて、ああ、実は意外にこの緑縞も悪くなかったなぁと思いながら、今日もニンマリ万年筆を弄り回しています。

ペリカン社Webページ(本社はスイスです)

フルハルター Webページ

Popularity: 12%

 K領くんが年末の祭典に参加した際に買ってきた「水戸納豆カレー」の献上を受けたので、早速食べてみました。

絵柄は介錯さん。アニメ化されたりとか、割と有名な漫画家さんです。

「レシピカード1枚入り」だそうです。変に期待するなぁ。

 パッケージはあからさまに最近の流行りで、萌え絵作家に描かせて大きなお友達に媚びよう大作戦なわけですが、あくまでカレーとしての評価です。こんなものには負けません!

もったりとした感じです。ナットウキナーゼIN!

 ルゥ全体がもったりとした感じです。残念ながら糸を引くとかはありませんが、全体のもったり感からして恐らくナットウキナーゼが大量に含有された結果ではないか、と個人的には思っています。
 開封直後、納豆特有の臭いがふわ〜っと漂ってきて、結構この時点で好みが分かれそうな雰囲気でした。
 構成要素は、大豆と、粉砕した大豆……まあ、いわゆるインド料理におけるダルカレーのような感じです。
 早速、いただきます。
 一口目で、「ああ、やっぱりダルカレーだ」と思いました。インド人やネパール人は基本的にダルカレーが大変好きで、日本人の味噌汁なみに毎度の食事に付いてきます。ダルカレーとご飯、もしくはダルカレーともうひとつナントカカレーとご飯、という組み合わせがスタンダードで、本当に味噌汁感覚です。故にダルカレーにも色々な種類があるのですが、その中に水戸納豆カレーが紛れ込んでいても不思議じゃないくらい、ダルカレーです。
 んー、不味くはない。特別美味しいかというと素直にウンとは言えないけれど、まあ、100点満点中ドンピシャ50点、というのが最適な評価ではないかと思います。甘い採点をすれば、+5点くらいはいけるかも。

ゆるい絵

納豆カレードリア。納豆抜きで頼む。

 総合して、まあ、よかったと思います。決して文句の出る味ではなかったです。
 ただ、美味しいかどうかという点では言わずもがなですが、こういうカレーも食べておいたらネタとして良いんじゃない、程度にならお勧めできるカレーだと思います。納豆嫌いじゃなければ。

Popularity: 6%

 伊豆でも恐らくサボテン公園でしか販売されていないであろう「サボテンカレー」を、先日伊豆の伊東へ行った折りに土産として買ってきました。その直後に風邪を引いて寝込んでいたため、結局今日まで食べずじまいだったわけです。

早速そのサボテンカレーです

裏面

中身。本当に真っ緑でした!

サボテンのかけら。食感はほとんどないです。特有の味もあんまりないかな。

 かなり毒々しい緑色をしていますが、写真のせいではなく、本当に真緑色をしています。
 結構食べるのに勇気のいる感じです。サボテン公園の売店でも、決して「美味い」とは書いてなくて、親しい友人とネタでどうぞ、的な書き方をしていました。友情壊しかねない危険な雰囲気です。
 でも、折角なので、思い切って……ぱくっ……

 意外と普通の味わいでした。
 美味いかどうか、と聞かれればもちろん不味いのですが、予想していた不味さより随分マシ。
 さすがに売り物である以上、全く食べるに耐えられないレベルではない様子。確認できた中の具は、「サボテン」「豚肉」でした。豚肉はそこそこの大きさのものがいくつか入っていました。問題のサボテンは、とりあえず食感らしい食感というものはなく、臭みなどもカレーで打ち消されているのか、特に感じませんでした。
 一応世の中にはアロエヨーグルトという商品があって、それはなかなか食べられるヨーグルトですから、それを思えばサボテンカレーも異質ではないかも知れません。ただ、カレーの中にサボテン入れても特に主張してくるものはないし、知らない人が食べたら何カレーだったか全然分からない感じですね。……ああいう施設で働いてサボテンを愛している人なら、「美味しく食べる工夫」をしなきゃダメなんじゃないのかなぁ。
 でも、面白かったです。確かに「親しい友人とネタで食べて盛り上がろう」という意味では、社内でも盛り上がって良い感じでしたが、僕のようなカレー大好きな人にとっては、ちょっと残念な気持ちもあります。商品の改良が待たれるところです。

Popularity: 11%

 iSlateという名前がまことしやかに流されていましたが、結局名称はiPadでした。思ったよりひねりがなかったことにオドロキ。
 Twitterでも色々呟きましたが、総じて「うーん、特に今すぐ買わなきゃ的な心のムーブメントが生じない」というイメージです。今持っているiPod Touchを買い換えるときに検討に上がってくるかなぁ……的な印象です。
 ただ、個人的にP.A.semiが開発した独自CPUの方に圧倒的な興味がそそられます。

Popularity: 9%

 日常的などうでも良いことを書くのはTwitterに任せるとして、このサイトの立ち位置をどうしようか。
 やっぱり、こだわり系のサイトにしたい。
 カレーのこと。
 僕の考え。
 お気に入りの文房具なんかの逸品。
 そういうことを書いていく、じっくりこだわり系サイトとして生まれ変わろうと思います。

 これまでの記事は全て「アーカイブ」という形で残します。

Popularity: 10%

 昨日、携帯電話を新しくしてきました。
 結局悩んだ末に購入したのは、シャープのSH-01B。デジカメ性能がやたら高い携帯電話です。
 この日までずっと自問自答を繰り返し、どうやら僕が必要としているのは、
・おサイフケータイ
・デジタルカメラの機能
 この2点に絞られるのでは、という結論に達しました。
 都市生活者にとっておサイフケータイは大きな機能です。結構利用する局面が多いのです。コンビニでピコッ、駅改札でピコッ、ビックカメラでピコッ……ないとないなりに不便だろうと思います。
 また、実はずっと個人所有のデジカメを持っていませんでした。社用と自宅用がそれぞれありますが、どれも普段使う人がいて、必要に応じて「借りるね」と断って使用するのです。だから外出時に持ち歩いたり、サッと取り出せるようにポケットに入れておく……という使用スタイルを取ったことがありません。
 ブログやTwitterなんかに掲載する写真を増やしたい…でも、携帯カメラは性能悪いし……と思っていた矢先、このSH-01Bが目に入りました。なんとCCD1200万画素!
 2〜3万円クラスの安いデジカメと同じレベルの性能なので、結構使えるんじゃないかと思います。ブログなんかに掲載するなら640×480前後の画像で特に歪み・ブレがなければいいのですが、その要求には十分足りていると思います。携帯電話と別にデジカメ1台持つよりコンパクトで便利な感じです。
 ソフトを導入すれば、Macにbluetoothを使って写真転送できるらしいのも魅力(microSDカードを抜き差しするのは面倒ですよね)。bluetooth今まで便利だと思ったことがなかったけど、実は結構良いかも……
 あとは普通の携帯ですね。いわゆるおサイフケータイ機能が付いていて、アプリケーションが入っていて……ドラクエ3も入ってるんだねぇ。
 総じてなかなか良い買い物をしたように思います。もうちょっと使いこなせるようになったら、積極的に写真をUPしていきたいと思います。

追記(1.25 14:37更新)
 bluetoothでMacに無線で飛ばす……というのは、どうやら無理っぽいです。
 ビックカメラで店員さんに聞いてみたところ「現状では無理」との回答が。あったら凄く便利なのになぁ……
 それでも2GBのmicroSD買ったので、よっぽど大容量の「何か」を入れない限りは大丈夫だと思います……

Popularity: 34%